ヒザ痛はヒザが痛いの?
こんにちは!
ごきげんストレッチのタマノです。
今回と次回は、シニア応援ストレッチ専門店・ごきげんストレッチの得意ネタと言いますか、
シニアにありがちな諸問題についてお伝えして参ります。
前編は、「ヒザ痛」について、
ヒザのトラブルの代表は、変形性ヒザ関節症です。
以下、整形外科医の石橋英明先生の文章を引用します。
『変形性ヒザ関節症は、ヒザの軟骨がすり減って、関節が変化し、痛みや曲げ伸ばしの制限が生じるものです。
ヒザは、1歳で立てるようになってから、さまざまな日常動作で活躍し、あるときは酷使されます。
立つ、座る、歩く、走るなど、ヒザを屈伸する動作は、通常1日1万回近く繰り返されています。
そして、そのたびに体重の2倍から5倍の力がヒザにかかっています。
ヒザは、このように大きな力を日々受け止めているため、加齢による影響を受けやすい器官です。
40歳を過ぎると、ヒザの関節内にある軟骨は加齢によって徐々に老化します。
若いときと同じように酷使すると、軟骨の摩耗が進み、痛みが出てきてしまいます。
軟骨の摩耗は関節の中で炎症を起こし、その炎症がさらに軟骨を傷めるため、ヒザの痛みは慢性化することが多いのです。
変形性ヒザ関節症は、ヒザに体重がかかるために軟骨がすり減るという以上に、微細な軟骨の削りカスが関節内の炎症を引き起こすことによって進行します。
このように変形性ヒザ関節症の進行には、筋力の低下も深くかかわっています。
筋肉が関節の周囲をおおうことによって関節は安定して動くことができます。
そのため、運動不足や加齢によって筋力が落ちてしまうと、歩行や立ち座りの際に、ヒザがぐらつきながら動くようになり、その結果、軟骨の摩耗が増え、加齢とともにヒザ痛に悩む人が多くなるのです。
筋力を鍛えておくことは、ヒザの健康を保つためにとても重要です。
実際、大腿四頭筋や股関節周囲の筋肉を鍛えるとヒザが安定し、ヒザの痛みが軽減するという研究は数多くあります。
つまり、軟骨そのものの老化と筋力の低下という二つによって、変形性ヒザ関節症が引き起こされるのです。』
ヒザは、1歳で立てるようになってから、さまざまな日常動作で活躍し、あるときは酷使されます。
立つ、座る、歩く、走るなど、ヒザを屈伸する動作は、通常1日1万回近く繰り返されています。
そして、そのたびに体重の2倍から5倍の力がヒザにかかっています。
ヒザは、このように大きな力を日々受け止めているため、加齢による影響を受けやすい器官です。
40歳を過ぎると、ヒザの関節内にある軟骨は加齢によって徐々に老化します。
若いときと同じように酷使すると、軟骨の摩耗が進み、痛みが出てきてしまいます。
軟骨の摩耗は関節の中で炎症を起こし、その炎症がさらに軟骨を傷めるため、ヒザの痛みは慢性化することが多いのです。
変形性ヒザ関節症は、ヒザに体重がかかるために軟骨がすり減るという以上に、微細な軟骨の削りカスが関節内の炎症を引き起こすことによって進行します。
このように変形性ヒザ関節症の進行には、筋力の低下も深くかかわっています。
筋肉が関節の周囲をおおうことによって関節は安定して動くことができます。
そのため、運動不足や加齢によって筋力が落ちてしまうと、歩行や立ち座りの際に、ヒザがぐらつきながら動くようになり、その結果、軟骨の摩耗が増え、加齢とともにヒザ痛に悩む人が多くなるのです。
筋力を鍛えておくことは、ヒザの健康を保つためにとても重要です。
実際、大腿四頭筋や股関節周囲の筋肉を鍛えるとヒザが安定し、ヒザの痛みが軽減するという研究は数多くあります。
つまり、軟骨そのものの老化と筋力の低下という二つによって、変形性ヒザ関節症が引き起こされるのです。』
「筋力を鍛えておくことは、ヒザの健康を保つためにとても重要です」
という部分で、ストレッチ専門店の存在意義がありそうです。
ヒザ痛で受診して、「筋力でカバーしなさいって言われたけれど、何をしていいかわからない」という方が多い気がします。
階段おりる時はヒザが痛いし~、グルコサミンやヒアルロンサン注射もワンクールしてみたけれど、これってどうなの~?って感じだし~。
と、ヒザに関するモヤモヤは、
モヤモヤモヤモヤしていて、
正直何をすれば正解なのかわからないわ~
なのです。
「筋肉を鍛える」とは、「筋肉状態を良くする」ことで、
「良い筋肉状態」とは、「伸び縮みする弾力性のある筋肉」を意味します。
筋肉は、硬すぎても柔らかすぎてもダメということです。
ストレッチには、
硬く縮まった筋肉を更に縮めてその反動で伸びやすくする、
伸び固まった筋肉を更に伸ばして縮みやすくなる、という機能があります。
「伸びたり・縮んだり」を促すということですね。
ストレッチ専門店では、様々な症状を「筋肉的にどうなっているの?」という切り口で見つめていくのですが、
ヒザが痛い人に共通することは、
ヒザが曲がりっぱなしです。
つまり、ヒザを曲げる筋肉が硬いのです。
ヒザが曲がりっぱなしに加えて、女性は内旋(内股)が加わり、男性は外旋(外股)が加わり、ヒザがねじれ固まった上に曲がっているのです。
ウェイトオーバーな人は、そこに体重の負担ものしかかってきます。
階段の下りでは、ヒザを曲げた状態で片足に全体重が落ちてくるのでヒザが痛みます。
手すりを使ってそおーっとおりないと痛むので、次第に階段がこわくて避けたくなってきます。
お出掛けして階段を避けることは困難なので、次第にお出掛けそのものが億劫になり、
運動量が減る → ヒザを支える筋肉が減る → ますます運動が困難になる → 家でお菓子を食べ続けて肥満になる → 更にヒザに負担がかかる、という悪循環は何とか避けたいものです。
さて、ヒザを曲げる筋肉は、
腓腹筋
半腱様筋
半膜様筋
大腿二頭筋
縫工筋
膝下筋
ですから、
これらの筋肉を丹念にストレッチしていくことがヒザ痛施術の基本です。
では、ヒザを伸ばす筋肉(大腿四頭筋)はストレッチしなくていいの?
と言うと、
ストレッチしない方がいい、と考えています。
大腿四頭筋がヒザを曲げる筋肉より弱くて、常時ヒザが曲がっている状態を作ってしまうという面を見ると、
大腿四頭筋もストレッチして、より縮みやすい筋肉に作り変える、というアプローチもありだと考えていたのですが、実際はうまくいきませんでした。
大腿四頭筋のストレッチは、ヒザを曲げることです。
ヒザを曲げてしまうと、そうでなくても、これ以上ヒザを曲げないで~と悲鳴をあげている筋肉がとてもいやがり、お客様にいやな痛みが出てしまいます。
ですから、ヒザ痛のお客様にはひたすらヒザを伸ばすストレッチを続けます。
その方がお客様にも安心してストレッチを受けて頂けます。
そして、ヒザ痛のお客様にはこれも必須!というストレッチがあることがわかってきました。
それは、
股関節外転筋のストレッチです。

↑ これが股関節外転の動きです。
股関節を外転させる筋肉は、
中殿筋
大腿筋膜張筋
縫工筋
で、股関節を内転させる筋肉より、強い筋肉です。
ということは、
無意識に生活していると、股関節は外転しやすくなります。
股関節外転により、大転子が外に引っ張られると、お尻も大きく見えてしまいます(いや〜ん)。
股関節外転状態は、ヒザのお皿が脚の外側に引っ張られている状態をも作ります。
先に、ヒザ痛のお客様は、ヒザが曲がっている上にねじれている場合が多いと言いましたが、
ヒザが曲がって、ねじれている上に、ヒザのお皿が外側に引っ張られているという三重苦に陥っている場合が、往々にして多いのです。
体重を受け止め続けているヒザが、この三重苦に耐えて何十年と経た場合、
ヒザ軟骨のすり減り方にも偏りが生じて痛みが出やすくなってしまいます。
まっすぐな脚の上に体重がのっていればヒザへの負担が少ないのですが、あちこち引っ張られて安定しない膝関節の上に体重を乗せ続けてきたのですから、膝関節を支える筋肉への負担が大きかったわけです。
仰向けでヒザ裏がベッドにつかないお客様に股関節外転筋のストレッチをしたことで、ヒザ裏がベッドについた、というケースに出会ってから、
ヒザ痛のお客様にはヒザを曲げない形で股関節外転筋をストレッチするようにしています。
加齢により軟骨はすり減ってしまっても、そのことを忘れてしまうぐらい元気なヒザ関節を作り、末永く日常生活を楽しんで頂くことを目指して、
今日もストレッチの探求を続けます!!
2015.11.10

DRT整体
「アゲイン」 代表
パーソナルトレーナー
伊藤かおり
武道好きのスポーツ嫌い。
法政大学法学部卒業後、法律事務所、不動産会社法務
部、法律関連の翻訳など法律系の仕事に従事。
在宅翻訳者のオタクだった頃に武道にはまり、
無理なトレーニングがたたり重度の腰痛を患う。
中国整体、接骨院、鍼灸、カイロプラクティックなど
各種の治療院を渡り歩くが、なかなか完治せず。
自力整体、ストレッチ、気功、ヨガなど、自力で腰痛を治す方法を 模索し、数々のストレッチ方法を身につける。
その後、都内のストレッチスクール(2か所)で学び、
ストレッチ専門店にて勤務。
2012年6月プライベートストレッチ教室を開始。
2013年7月新大久保に教室を移転し、現在に至る。
都内介護予防教室の講師としても活躍。
資格・活動:
日本DRT協会認定マスターインストラクター
マッサージセラピスト
日本予防医学療術協会認定ヨガインストラクター
IHTA認定1級ヨガインストラクター
新宿未来創造財団レガス新宿スポーツ登録講師
日本コアコンディショニング協会ベーシックインストラクター
極真空手 茶帯
松濤館空手 黒帯
「アゲイン」 代表
パーソナルトレーナー
伊藤かおり
武道好きのスポーツ嫌い。
法政大学法学部卒業後、法律事務所、不動産会社法務
部、法律関連の翻訳など法律系の仕事に従事。
在宅翻訳者のオタクだった頃に武道にはまり、
無理なトレーニングがたたり重度の腰痛を患う。
中国整体、接骨院、鍼灸、カイロプラクティックなど
各種の治療院を渡り歩くが、なかなか完治せず。
自力整体、ストレッチ、気功、ヨガなど、自力で腰痛を治す方法を 模索し、数々のストレッチ方法を身につける。
その後、都内のストレッチスクール(2か所)で学び、
ストレッチ専門店にて勤務。
2012年6月プライベートストレッチ教室を開始。
2013年7月新大久保に教室を移転し、現在に至る。
都内介護予防教室の講師としても活躍。
資格・活動:
日本DRT協会認定マスターインストラクター
マッサージセラピスト
日本予防医学療術協会認定ヨガインストラクター
IHTA認定1級ヨガインストラクター
新宿未来創造財団レガス新宿スポーツ登録講師
日本コアコンディショニング協会ベーシックインストラクター
極真空手 茶帯
松濤館空手 黒帯