【高齢者とストレッチ】実体験からわかる体にとって本当に必要なこと
こんにちは!
ボディコンディショニング・アゲインのKaoriです!
今回のお題は‥「高齢者とストレッチ」
今回は、ストレッチナビデスクから、
「高齢者、ストレッチ」というキーワードでコラム執筆をお願いできませんか?
とリクエストを頂き、
おお〜っ、そのテーマは、ゴイスー得意分野です〜ヾ(@°▽°@)ノ
と、その瞬間に執筆内容がどどどっと押し寄せてきたほど気合の入ったテーマとなりました(^^)v
というのも、当店のストレッチ専門店時代には、「シニア応援ストレッチ専門店」と打ち出すほどにシニアコンシャスなお店だったのです。
で、今でも、シニア応援店であることに違いはなく、
60代、70代、80代の方々に気兼ねなくご来店頂いて、皆さんにわがままを言って頂いております(#^^#)
皆さんが、「できない」とか「無理」とわがままを言うほど、シニアの方々には厳しく、優しく接しております。
ご高齢の方には、電車で席を譲りましょう、とか、いたわりましょう、と言われますが、
「とうとう電車で席を譲られるようになってしまった。」と傷ついているシニアが少なからずいることにも気づいてあげた方がいいかと思います。
シニアであるからと言って、それだけの理由では、いたわらない!が私の方針です。
シニアであることを忘れるぐらい、眠っている力を目覚めさせましょう!という方針がうけています。
眠っている力を目覚めさせるとは?
筋肉をコンディショニングすることで、あきらめかけていた動きがスムーズになることに気づかれて、まだまだ一花咲かせるぞ!ぐらいにお元気になっていくお客様をみることが楽しく、遣り甲斐を感じています。
がんばれば、あの頃の私にアゲイン!できるのです。
シニアにはどのぐらい厳しく接しても大丈夫か?という感覚を私が養っていった場所は、シニア体操教室です。
練馬区の依頼を受けて、2014年6月から、練馬区の敬老館で、60歳以上のシニアのための体操教室の講師の仕事が始まりました。
シニア体操教室で経験を積む
最初にこの仕事を始めたときの大変さを今でも思い出します。
定員15名という人数がとても多く感じました。
部屋を縦長に使って体操教室を始めると、まさかの動きに転んで鼻血をだしている人がいるかと思えば、「聞こえなーい!」と叫んでいる90代の女性がいたりと、もうこちらが叫びたいほどのパニック状態でした。
「骨折した人が出ました。」と本部から連絡がきたときには、「あ〜、この仕事はもう首だ。」と意気消沈したことを思い出します。
その後、教え方に改良に改良を重ねました。
部屋を横長に使って、参加者一人一人から私の姿が見える工夫をしたり、
どの体操なら安全で、効果的かを考え続けました。
骨折の原因も詳しく聞き出しました。
どうやら、その男性(Sさん)は、子供の頃から強度の側弯があり、仰向けから両手でヒザを抱えて起き上がるという簡単な体操で肋骨下部にヒビが入ってしまったのでした。
幸いSさんは「俺が悪かったんだ。」と笑ってくださり、その後も体操教室に通い続けてくださっていて、私も首にならずに済みました(#^^#)
以来、Sさんが参加しているときは、その体操に加わらないようにお願いしているとともに、
普段から参加者の皆さんの体形や体調を観察するようになりました。
高齢者指導の中で気を付けていること
バランスを崩しそうな人が一人でも参加している場合、バランス系の体操は見送るか、その人の近くにいって安全を見守りながら指導を続けます。
最初の頃は、スタッフの方がうしろの方で参加して見守ってくださっていたのですが、
今では、私一人に15人を安心して任せて頂いています。
その後体操教室がどんどん人気となり、参加人数も増えていったので、
グループを4つ作り、15人定員の入れ替え制となりました。
私自身も、15人が多いとは感じなくなり、余裕をもって全体を見回すことに今ではすっかり慣れています。
そして、また別の敬老館からも講師を頼まれ、今では、月6回ほどシニア体操教室の仕事に出かけています。
シニア体操教室で得られた貴重な体験
この仕事のお陰で、多くのシニアに出会えているだけでなく、体操という動きの中でシニアのカラダの使い方の癖を観察する、という機会にも恵まれて、
この体験が、店舗業務でも多いに生かされています。
シニアのお客様の「できない」理由が手に取るようにわかるのです。
体操教室では、どうやって説明したら理解してもらえるだろう?と、常に有効なトークを考えているので、
店舗でも、そのまま体操教室のトークを使って、「できない」理由を説明しています。
体操教室の皆さんは、最初「できなかったこと」を次々に達成されていきましたので、
「あなたにもできる」をお客様に伝えることができるのです。
店舗では、お一人お一人と向き合いながらお客様のカラダを詳細に観察することができるので、それをヒントに新しい体操を考えて教室で教える、というサイクルができあがっています。
教室では、「転びそうになったときに先生の顔が浮かびます。」とか、「1年前に比べて長距離歩けるようになりました。」とか、「〇〇が痛いけれどどうしたらよいですか?」という報告や相談を多々受けますので、
そうゆうときは、店舗で得たノウハウを教えてあげると、とても喜ばれるといった具合です。
このように、あきらめかけていたことであっても少し頑張ればできる、という現場を見ていますので、
シニアに対しては自信をもって厳しく接することができるのです。
高齢者に必要なストレッチとは?
さて、私がシニア体操教室で欠かすことのできないメニューとして取り入れているものがセルフストレッチです。
カラダを柔らかくするためだけではなく、筋力発揮の準備としてストレッチは欠かせません。
高齢になり、疲れやすいとか、階段でヒザが痛いという症状には、筋力低下が大きく関係しています。
低下した筋力を元に戻すためには、まず、その筋肉のスイッチをオンにする必要があります。
筋肉のスイッチオンのためには筋トレという発想が一般的ですが、
硬い筋肉を筋トレすると、ますます固くなるので、筋力が発揮しづらいのです。
柔らかい筋肉が筋出力をあげて、動作をスムーズにしますから、まずは、柔らかい筋肉作りが大切なわけです。
その後筋トレを組み合わせて筋肉を太くしていくことが理想とされますが、
必ずしも筋肉を太くしなくても、お元気な方は大勢いらっしゃいます。
90歳過ぎてもお元気な方には、早起きする、よく歩く、食べ物に気を遣う、という特徴があげられます。
ここにストレッチ習慣が加わると、最強です(o^-‘)b
高齢者に有効なストレッチ&筋トレについては、まだまだお伝えしたいことがいっぱいありますが、
長くなりますので、今回はこの辺で(o^-‘)b
「アゲイン」 代表
パーソナルトレーナー
伊藤かおり
武道好きのスポーツ嫌い。
法政大学法学部卒業後、法律事務所、不動産会社法務
部、法律関連の翻訳など法律系の仕事に従事。
在宅翻訳者のオタクだった頃に武道にはまり、
無理なトレーニングがたたり重度の腰痛を患う。
中国整体、接骨院、鍼灸、カイロプラクティックなど
各種の治療院を渡り歩くが、なかなか完治せず。
自力整体、ストレッチ、気功、ヨガなど、自力で腰痛を治す方法を 模索し、数々のストレッチ方法を身につける。
その後、都内のストレッチスクール(2か所)で学び、
ストレッチ専門店にて勤務。
2012年6月プライベートストレッチ教室を開始。
2013年7月新大久保に教室を移転し、現在に至る。
都内介護予防教室の講師としても活躍。
資格・活動:
日本DRT協会認定マスターインストラクター
マッサージセラピスト
日本予防医学療術協会認定ヨガインストラクター
IHTA認定1級ヨガインストラクター
新宿未来創造財団レガス新宿スポーツ登録講師
日本コアコンディショニング協会ベーシックインストラクター
極真空手 茶帯
松濤館空手 黒帯