やせないとストレッチの効果は出ない
こんにちは、ごきげんストレッチのタマノです。
前回のコラムでは、ミスアライメント(不良姿勢)による腰椎へのメカニカルストレスが腰痛を発症させるという記事をお届けしましたが、肥満によりお腹が前方へ突き出てしまうことも腰椎をゆがませ、腰痛の原因になっていくことは想像に難くないでしょう。
肥満の人は、脂肪に邪魔されて深いストレッチをかけることができません。
筋肉が硬くて脂肪が柔らかいのではなく、筋肉が柔らかく脂肪が硬いからです。
ですから、ストレッチの効果を最大化するためには、脂肪を落とし、適正体重まで減量する必要があります。
たとえば、肩甲骨周囲が脂肪で固められてしまうと肩甲骨が動きません。
肩甲骨が動かないので肥満の人ほど肩回りに不調を覚えます。
他力で何とかしてもらおうとストレッチ専門店を訪れたとしても、施術者がどんなに頑張ったところで脂肪に邪魔され肩甲骨の動きが大きく出せないのです。
ですから、ストレッチ効果を最大化させるためにはご本人にダイエットに取り組んで頂く他はなく、ストレッチプレイヤーには、ダイエット指導の能力が自ずと要求されてしまうのです。
と言うわけで、当店にご来店のお客様は、かなりの確率でダイエットをすすめられてしまいます。
カラダの不調をストレッチで解決しようとご来店したつもりが、まさかダイエットスケジュールを立てられてしまうとは! と当初の予想が外れてしまう場合もありますが、時機を見計らい、必要な方には、ダイエットをすすめるようにしています。
さて、最近当店では、次々とダイエッターが出現して、効果をあげ始めていますヾ(@°▽°@)ノ
ダイエットの成功とともに、文字通りカラダが軽くなるだけでなく
・表情が明るくなり生き生きとしてくる
・自己肯定感が強くなり精神的に安定してくる
・人間関係が良くなる、
などなど、数々のポジティブな効果を目の当たりし、ダイエットって奥が深いな〜、と感慨深く見つめています。
ダイエット指導では、過去失敗を積み重ねてきた私ですが、失敗は成功の元!
失敗事例の逆をいくようにすれば、オセロゲームのように黒は白に裏返っていくものです。
今回はダイエットがうまくいっている事例をもとに、ダイエットを成功させるコツについて書き連ねてみたいと思います(o^-‘)b
ダイエット成功のコツ
お客様にやる気スイッチが入ったかどうかを見定める。
初めて来店され、「ウェイトオーバーしているな〜」と思われるお客様にいきなり「やせませんか?」と提案することはありません。
ダイエットの必要性はご本人が一番よくわかっています。
わかっていても少しでも先にダイエットを伸ばしたいと思っています。
中には、ある日目覚めたら昔の自分に戻っているのでは?と妄想されている方もいらっしゃいます。
とにかく、今すぐ触れてほしくないのです。
ですから、施術の中で、ウェイトオーバーによる弊害や重大な病気のリスク、自らが人生に招き入れてしまっている数々のデメリットなどを一般論としてお話しして、少しずつお客様の意識にダイエット決意を染み込ませていく必要があります。
体重計に乗りたくない、買いたくない気持ちのときはまだ時機がきていません。
体重計を買いました!と報告してくださった段階になってはじめてダイエットスケジュールを立てる時期がきたと判断し、決意が鈍る前に速攻スケジュールを立てます。
ご来店から4か月は、私からはダイエットのことは一切話題にせず、いつも楽しく会話だけされていたKさまの場合、ある日突如ダイエット宣言をされて早速体重計を購入されました。
その後、Kさまは1週間でなんと2キロの減量に成功してしまいました。
本人のやる気スイッチが最も功を奏します。
ダイエット=我慢と結びつけないように、「ダイエット」という言葉はできるだけ使わない。
「適正体重」に戻すことがトータルヘルスのためにいかに大切であるかを説明して意識して頂きます。
適正体重とは、二十歳の頃の体重を意味します。
この時点で骨の成長が止まるので、それに見合った筋肉量その他の合計がその人にとっての適正な体重ということになります。
適正体重からの超過分が疲れやすさやカラダの重さなどの様々な不調を生んでいます。
また、ダイエットに成功したら我慢のタガが外れてリバウンドしないためにも、「生涯にわたって適正体重を守る」ことを目標にして頂きます。
デッドラインを決める
やる気スイッチの入ったお客様に対しては、とにかく期限を切ってスケジュールを立てることが必須です。
一度決意したことも時間とともに最初の強い気持ちが薄れてしまうものです。
定期的なてこ入れは絶対に必要です。
一人でやるダイエットは、定期的なてこ入れがないので挫折してしまうのです。
いつまでにやせたいというイベントのある方は、その期間内にやせる、特別なイベントのない方は、誕生日や結婚記念日まで、または年内や年度末までにというように、3か月から6か月のデッドラインを決めて頂きます。
お子さんの卒園式をデッドラインにしているYさまの場合、11か月の期限内に目標体重を達成するためのスケジュールを立てていますが、素晴らしいことに、現在折り返し地点で、スケジュールどおり減量がすすみ、6か月で10キロの減量に成功しましたヾ(@°▽°@)ノ
Yさま曰く「今まで何度ダイエットにトライしても続かなかった自分が一人ではここまで頑張ることができなかった。」
つまり、週一度のご来店時に体重・体脂肪報告をしなければならない相手(私)を作ることがYさまのダイエット継続に功を奏しているのです。
ダイエット開始から2か月目の病院の検査で、甲状腺の腫瘍が消えているがわかったこともYさまのダイエットに拍車をかけたのですが、脂肪を落とすことが病気のリスクを減らすことがここでもわかりました。
脂肪が腫瘍となり、腫瘍が癌細胞に、というコースをたどらないためにも、まだ小さいお子さんのためにも、Yさまは頑張っていらっしゃいます。
そして、ご来店当初はどうにも動かなかった肩甲骨がストレッチでやっと動くようになるとともに頑固な肩凝りも「気にならないレベル」に落ち着いてきています。
というわけで、ダイエットに頑張り、素敵な効果を次々に手に入れているお客様を目の当たりにすると本当に感動するのですが、最後にやせにくい人の特徴をあげてみたいと思います。
1. 夜更かし傾向
寝る時間が深夜2時以降です、という方がやせにくいのは、寝ている時間に脂肪が燃えることを知らないためです。22時〜深夜2時までの4時間は、成長ホルモン(若返りホルモン)の出るゴールデンタイムです。
この時間帯にカラダの修復が行われるので、遅くとも12時前に寝る習慣をつけたいものです。
2. 湯船につからない。
湯船につかることで水圧が全身にかかり水圧マッサージを受けた状態になってカラダがゆるみます。3. ストレスが大きい。
ストレスで胃腸の動きが鈍くなり、老廃物が出づらい体質になっていきます。のんびりと海外旅行しただけで8キロやせたという話もあるほど。
すでにダイエットの決意の固い方、ごきげんストレッチであなたの決意を実現させませんか?!
ダイエットして、ストレッチで柔軟性をアップさせると、カラダってこんなに軽かったの?という感動の世界に踏み込むことも可能です(o^-‘)b
「アゲイン」 代表
パーソナルトレーナー
伊藤かおり
武道好きのスポーツ嫌い。
法政大学法学部卒業後、法律事務所、不動産会社法務
部、法律関連の翻訳など法律系の仕事に従事。
在宅翻訳者のオタクだった頃に武道にはまり、
無理なトレーニングがたたり重度の腰痛を患う。
中国整体、接骨院、鍼灸、カイロプラクティックなど
各種の治療院を渡り歩くが、なかなか完治せず。
自力整体、ストレッチ、気功、ヨガなど、自力で腰痛を治す方法を 模索し、数々のストレッチ方法を身につける。
その後、都内のストレッチスクール(2か所)で学び、
ストレッチ専門店にて勤務。
2012年6月プライベートストレッチ教室を開始。
2013年7月新大久保に教室を移転し、現在に至る。
都内介護予防教室の講師としても活躍。
資格・活動:
日本DRT協会認定マスターインストラクター
マッサージセラピスト
日本予防医学療術協会認定ヨガインストラクター
IHTA認定1級ヨガインストラクター
新宿未来創造財団レガス新宿スポーツ登録講師
日本コアコンディショニング協会ベーシックインストラクター
極真空手 茶帯
松濤館空手 黒帯