(風見さん)ではここで問題です。
腰痛がある人に、どこのストレッチを教えてあげたらいいと思いますか?
(インタビュアー小川)●腰、じゃないんですか?
違うんです。腰痛のときに腰のストレッチをするとさらに腰を痛めてしまいます。
腰が痛くなる原因って、背中と股関節の筋肉が硬いことにあるんです。
腰椎は本来、可動域が狭い。
背中と股関節が硬くなっていると、腰椎を動かさざるを得なくなる。
本当は10度程度しか動かない腰椎をそれ以上動かそうとするからぎっくり腰になるんです。
なので、腰痛持ちの方には、腰を動かさなくて済むようにしてあげればいいんです。
背中と股関節を柔らかくしてあげることです。
●腰痛に悩んでいる人ってたくさんいると思うんですが、
みなさんまずはどこに助けを求めにいくんですか?
整形外科に行って、骨に異常ないと言われて、
痛み止めもらって終わりです。
仮に接骨院に行っても、腰をマッサージされるだけなので、軽減は
されてもまたすぐにぶり返してしまいます。
そもそも接骨院は骨折とか脱臼専門なので、
実は腰痛は運動指導者のほうが治せる可能性が高いです。
正しい運動や筋肉の知識があるので、
根本的な原因にアプローチすることができるからです。
痛みが出ている部分にフォーカスをするのではなく、
そもそも痛みが出るというのは、正しい体の動かし方を知らなかったり、
筋肉が硬くなりすぎて正常に動かせなくなっていることが原因なんです。
僕は、こういった知識を伝えていきたいんです。
●なんで、風見さんは正しい知識を持てるようになったと思いますか?
なぜ繰り返し痛くなってしまうのかを考え続けたからですね。
例えば、接骨院に一度来たお客様が、後日また来院したときに、
「またなっちゃったのね」
と考えるか、
「どうしてまたなっちゃったんだろう?」
と考えるかの差ですね。
●逆に同じ資格を持っていて同じように整骨院で働いているのに、
正しい知識を持てない人がいるのは、なんでですか?
患者さんにリピーターしてもらったほうが院の売上になる。
なので、正しい知識を追う必要性を感じなくなってくるんです。
良い先生と良い経営者とは何なのか?
医療をお金に換算することはとても難しいんです。
もちろん、意図的に手を抜いているというわけではなく、
追求しなくなるということです。
なのでうちでは、いろいろな事業をやっている中で、
整骨院では、うちは赤字です。笑
整骨院のスタッフには、「売上を見るな、患者を見ろ」と伝えています。
●え~~!
なぜそれができるかというと、
他の事業でしっかり売上をつくっているからです。
僕は、正論しか言わないんです。
それに対して、業界の9割の人に批判されるんですよね。笑
「そんな正論だけじゃ食ってけないよ。お前はいいよな、他に売上があるから。」
と言われるんです。
だったらあなたたちも同じことをすればいいんじゃないですか?
と僕は言いたいです。
僕はシンプルに、患者さんに有益なことをやりましょうよってだけなんですよ。