(風見)そもそもストレッチって何のためにしますか?
(インタビュアー小川)●えっと、、怪我しないためのものですか?
ストレッチっていい面と悪い面があるんですが、
知ってますか?
●いい面しか見てなかったです。
肩コリって、なんでなると思いますか?
●血管が細くなり、血の巡りが悪くなる。からでしょうか?
じゃあなんで硬くなるんですかね?
血管が圧迫されるなら、理由があるからじゃないですか?
実はストレッチって、伸ばさなきゃいけない時間があるんですよ。
一度につき、だいたい20秒から30秒が適切と言われています。
ではストレッチを1時間続けたらどうなると思いますか?
実は、固くなるんです。
ストレッチというのは、やりすぎると、
「そのまま固めてしまえ」という脳からの信号が出るんです。
なので、実は肩コリって、ストレッチのしすぎなんです。
●え!そうなんですか??
PCを打っていると、腕を伸ばして、背中をずっと丸める体勢になりますよね?
そして、休憩しようと思って、背伸びをしようとすると「いたたっ」ってなりません?
それって、背中を伸ばしすぎて、戻らなくなってしまったからなんですよ。
肩コリの人って、常にストレッチをしてるからなんです。
なのに、さらにストレッチをしようとするとおかしくなってしまうんです。
ストレッチの良い面というのは、
時間内で伸ばすとやわらかくなること。
脳が、このままじゃ切れちゃうよ~って、じゃあ緩めれば切れなくなるよ~
って指令を出して、やわらかくなるんです。
それ以上伸ばすと、
「これ以上伸びないんだから、このまま固めたほうがいいじゃん」
って脳が思っちゃんですよ。
だから、世の中の肩コリの人たちは、ストレッチが肩コリに良いと
勘違いしていますが、違うんですよ。
逆に、収縮してあげなきゃいけないんです。
腕を上に伸ばすと、肩が収縮されるじゃないですか?
なので、肩コリを良くしようと思ったら、
肩のストレッチではなく、前側(胸)のストレッチをしてあげればいいんです。
そうすれば肩や背中が収縮されるので。
そもそも、生理学的なことをちゃんと勉強しないと
何が正しくて何が正しくないかわからないんです。
僕たちは、解剖学を勉強するので、
ただ伸ばせばいいよってことではなく、
伸ばしているということは、どこかが縮まってるんですよ。
ようは体というのは、伸ばすと縮むということが一対なんです。