デスクワークに眠る五十肩の危険性! そのマウスの使い方、考え直してみませんか?
こんにちは!
ごきげんストレッチのタマノです。
今回は、五十肩についてお届けします。
まずは、「ごじゅうかた」ってそもそも何?
について(o^-‘)b
おじいちゃんやおばあちゃんが、腕が痛くてあげられなくなるけれど、いつの間にか治るって聞いたことがあるけれど。。。
■では、腕があがらなくなる原因やいつの間にか治る理由って何でしょう?
■腕があがらないって、どんな感じであがらないのでしょうか?
腕があがらなくなる様態にも、【腕を前にあげると痛い】【横にあげると痛い】【うしろに回すと痛い】など、痛みの出方は人それぞれです。
原因も様態も人それぞれにもかかわらず、腕が痛くてあげられなくなることをひっくるめて「五十肩」と呼んでしまうので、五十肩は「疾患(しっかん)のごみ箱」などとも呼ばれています。
当店にも様々なタイプの五十肩の方がご来店されました。
「ある日突然両腕をあげると痛くなり、お箸を口にもっていけないので、しばらくスプーンでご飯を食べていました。」
「ワンピースのファスナーを自分であげられるようになるのが夢です。」
「ゴルフでスイングすると痛いんです。」
「腕をあげてから後ろに回すときに痛いです。」
「腕が痛くてマウスの位置までもっていけなくなり、マウスを下げました。」
などなど。
こんなに様々な痛さがあるのに、全部五十肩なんです(#^.^#)
その人の癖や仕事、生活の仕方によって使い込む筋肉が異なるので痛みも様々となるわけです。
痛みの出方によって原因となる筋肉は様々です
「痛み」は「限界がきているのでこれ以上縮めないでね。」という筋肉からのメッセージ
よく聞く話は、五十肩の痛みで治療院を訪れると、「痛いのをこらえてとにかく腕をぐるんぐるんよく動かしなさい」とか「タオル体操をして腕の可動域をあげなさい」というハード系の指導を受けたという話です。
痛みを我慢して涙を流しながら運動を続けたという方もいらっしゃいました。
言われたとおりに真面目に頑張る人が多いですね。。。。
「痛み」は「限界がきているのでこれ以上縮めないでね。」という筋肉からのメッセージなので、痛みのある動作は一時やめて頂きます。
五十肩の痛みがいつの間にか治るのも、痛くて腕をあげられない期間、原因となる筋肉がお休みできて復活できるためです。
本人が無意識のうちに頻繁に行っている動作を見つけていくことも大切
ただ、この期間が半年や1年など長期に渡る場合が多いので、その間の不便を我慢して頂かないために、もっと早く改善させたいと考えています。
ですから、その方に適した施術を見つけるには、痛みの出る特定の動きだけでなく日常動作を詳しく聞き取って、頭に入れておく必要があります。
不適切な動作を繰り返してしまうと「改善→悪化」のスパイラルから抜けられなくなるからです。
痛みの出方から、日常動作を類推して、「こうゆう動作をしていません?」と、本人が無意識のうちに頻繁に行っている動作を見つけていくことも大切です。
複合連鎖を断ち切る一つの姿勢が「脇をしめて肩を下げる」
と言うことは、K様の三角筋の中部か後部に筋肉の限界(拘縮)があるものと予測され、K様の三角筋を触ると。。。
運動習慣がほとんどないK様の三角筋がやけに発達しています。
って、それは、筋肉の発達ではなくて忌まわしい拘縮です( ;∀;)
つまり、K様は日常動作で三角筋を使い込んでしまっています。
どこで。。。。?
あっ!!
「あの〜、Kさんってわきをあけてマウスを使っていません?」
「そう言われてみれば、そうですね。」
ということで、K様の五十五肩の原因筋は、やはり三角筋がメジャーであることがわかりました。
ちなみに三角筋とは、こんな筋肉です。
↓
腕の上の方についている筋肉です。
鎖骨と肩甲骨に付着しているので、肩甲骨の動きにも影響を与えます。
ちなみに、三角筋は僧帽筋の上部と仲良しです。
僧帽筋と三角筋は付着部がかぶっているので、共同して一つの動作を作り出します。
三角筋は、腕を上げるという動きを作りますが、僧帽筋上部は肩甲骨の挙上(きょじょう)と上方回旋(じょうほうかいせん)という動きを作ります。
つまり、三角筋を使いながら、同時に肩甲骨を持ち上げて、肩凝りや首凝りも作っているということになります。
実際K様はご来店当初、鬱状態に陥るほどのひどい肩凝り・首凝りに悩んでいらっしゃいました。
無意識に脇をあけて三角筋を使い込んでしまうと、同時進行で僧帽筋も使い込んでしまい肩凝り・首凝りも発生させてしまうということですね。
同様に、僧帽筋の動きに連動して働き始める筋肉もまた存在します。
ややこしいですね。
肩回りにはローテーターカフに代表される細かい筋肉が数多く存在し、細かいだけに頻繁な使用に耐えきれなくなり限界にきてしまう筋肉もあります。
三角筋 → 僧帽筋 → その他の細かい筋肉と次々に影響が及び、
結局複合的な原因で五十肩は発生しているものと思われます。
その複合連鎖を断ち切る一つの姿勢が
「脇をしめて肩を下げる」です。
無意識に脇をあけていないか?
今日もLet’s 自己チェック(o^-‘)b
今回のコラムのダイジェスト版は、ごきげんストレッチ・チャンネル『そのマウスの使い方に五十肩の危険が? 』(https://youtu.be/W-aFjHm1pHA)
の中でも御覧頂けます(o^-‘)b
「アゲイン」 代表
パーソナルトレーナー
伊藤かおり
武道好きのスポーツ嫌い。
法政大学法学部卒業後、法律事務所、不動産会社法務
部、法律関連の翻訳など法律系の仕事に従事。
在宅翻訳者のオタクだった頃に武道にはまり、
無理なトレーニングがたたり重度の腰痛を患う。
中国整体、接骨院、鍼灸、カイロプラクティックなど
各種の治療院を渡り歩くが、なかなか完治せず。
自力整体、ストレッチ、気功、ヨガなど、自力で腰痛を治す方法を 模索し、数々のストレッチ方法を身につける。
その後、都内のストレッチスクール(2か所)で学び、
ストレッチ専門店にて勤務。
2012年6月プライベートストレッチ教室を開始。
2013年7月新大久保に教室を移転し、現在に至る。
都内介護予防教室の講師としても活躍。
資格・活動:
日本DRT協会認定マスターインストラクター
マッサージセラピスト
日本予防医学療術協会認定ヨガインストラクター
IHTA認定1級ヨガインストラクター
新宿未来創造財団レガス新宿スポーツ登録講師
日本コアコンディショニング協会ベーシックインストラクター
極真空手 茶帯
松濤館空手 黒帯