伸ばしてダメなら、縮めてから伸ばす。
肩こりや腰痛、膝の痛みなどのからだの痛みは、
筋肉の硬さが原因であるケースがとても多いです。
ある部分の筋肉が常に緊張していて硬くなると、カラダのバランスが崩れます。
その結果、過度に負担が掛かる部位が生まれ、痛みや不調が表れます。
こういったケースは、筋肉の硬さや緊張を取り除けば、痛みや不調が軽減します。
その為にストレッチを行うのが良いことだと頭でわかっていても、
中々出来ない方も少なくありません。
カラダが硬い人にとって1番苦痛なのは、筋肉を伸ばす事です。
学生時代、本格的にスポーツに取り組んでいた時の私が、実際にそうでした。
カラダの不調の原因が、筋肉の硬さが影響していて、
ストレッチをすれば良いと頭ではわかっていても、なかなかストレッチ出来ません。
そういったタイプの人にとって1番楽なことは、筋肉を縮めることです。
実は、筋肉を縮めた直後、その筋肉は緩まり伸びやすくなります。
先ずは立った状態で前屈をしてみてください。
1度上体を起こして、爪先立ちを5回行います。
その後、もう1度前屈をしてみてください。
先程よりも前屈がしやすくなっているかと思います。
これは爪先立ちを行う事で、ふくらはぎの筋肉を縮めています。
筋肉を縮めた直後に筋肉が緩まる性質によって、
ふくらはぎの筋肉が伸びやすくなり、前屈をしやすくさせています。
また、筋肉が縮まっている事を実感していなくて、筋肉が伸びないケースもあります。
つまり、筋肉が伸びないのではなく、
自分で筋肉を縮めてしまっている事に気付いていないのです。
こういったケースですと、先ほどの様に、
1度筋肉を縮めてあげる事で、筋肉が縮んでいた事に気付き、
自ら筋肉を緩めようとして、伸びやすくなります。
毎日ストレッチをしているけど、
なかなか柔らかくならないと感じている方は、
ストレッチをして伸ばしている時、1度筋肉を軽く縮めてみてください。
その後、筋肉が緩むのを感じ、いつもより筋肉が伸びたり、
筋肉を緊張させたりしていた事に気が付くかと思います。
伸ばしてダメなら、縮めてから伸ばす。ストレッチ効果、高まりますよ。
2015.4.11

全米ストレングス&コンディショニング協会認定
ストレングス&コンディショニングスペシャリスト
米国Rolf Institute®認定Rolfer™
日本関節コンディショニング協会ストレッチング講師
大久保 圭祐(おおくぼ けいすけ)
フリーランスのパーソナルトレーナーとして活動。
身体への探求心から、
アメリカ生まれのボディワーク“Rolfing®”に
惹かれ、渡米してRolf Institute®を卒業する。 トレーニングやエクササイズ、ランニング等の運動
処方、ストレッチングやRolfing等の手技を使って、
クライアントの要望に応える。 幅広い技術と知識だけでなく、プロキックボクサーやモデルとして活動した経験、 数々のマラソン大会の出場経験など、自分自身の
実体験を大切にしている。
アメリカ生まれのボディワーク“Rolfing®”に
惹かれ、渡米してRolf Institute®を卒業する。 トレーニングやエクササイズ、ランニング等の運動
処方、ストレッチングやRolfing等の手技を使って、
クライアントの要望に応える。 幅広い技術と知識だけでなく、プロキックボクサーやモデルとして活動した経験、 数々のマラソン大会の出場経験など、自分自身の
実体験を大切にしている。