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カバー画像 基礎知識×ストレッチ

痛みを生み出す動作を見直して、ストレッチを作る


現代病の1つとして挙げられるPCの長時間使用による手首の痛み。

こういったトラブルも筋肉を伸ばすストレッチで、
痛みが軽減したり改善したりします。

筋肉は大きく分けて、
内臓や心臓の筋肉と動作を生み出す骨格筋があります。

骨格筋は例外を除いて骨と骨に付着しています。

筋肉が縮む事で、
付着している骨と骨が動き、動作が生まれます。

しかし、
筋肉は自ら緩まる事は出来ても、

伸びる事はしません。

だからこそ筋肉を伸ばすストレッチが大切です。

伸ばす動作は、
対になる筋肉が縮む事で伸ばす事が出来ます。


例えば、掌にある骨と手首から肘に掛けてある骨に付着している筋肉があります。

この筋肉が縮む事で、
手指を曲げたり、手首を曲げたりする動作が生まれます。

これに対して、指を開く、手首を手の甲側に曲げる動作は、
手の甲側にある骨と手首から肘に掛けてある骨に付着している筋肉が縮む事で生まれます。

掌側の筋肉を伸ばすには、
手の甲側の筋肉を縮める方向に伸ばします。

手の甲側の筋肉を伸ばすには、
掌側の筋肉を縮める方向に伸ばします。

筋肉の縮む、伸びるは、対になる筋肉がシーソーの様な関係をしているのです。


さて、これらを踏まえてPCの使用時の動作を見てみると、
手首の痛みを訴えるケースに、手首を反らしてキーボードを打つ方が多いです。

この動作、手の甲側の筋肉で、
綱引きの様に逆方向の力が生じています。

手首を返す事で、肘側に筋肉が縮み、引っ張られます。

そして指を曲げてキーボードを打つ事で、指側にも筋肉を引っ張ります。

この綱引きが、筋肉に過度な緊張を生み、
痛みを生じている原因の1つでもあります。


こういった筋肉の緊張に対して、ストレッチが有効です。

基本的にストレッチは
生み出す動作の反対を行う事で筋肉が有効に伸ばせます。

今回のケースに関しては、
指を反らす事で掌側の指の筋肉を伸ばします。

そして、手首は掌側に曲げてあげる事で手首から肘に掛けての筋肉が伸ばせます。
痛みが生じている原因の動作を見直し、
その逆の動作をする事で、痛みを軽減する有効なストレッチを作る事が出来るのです。

やってみてください。


2015.7.11
プロフィール

全米ストレングス&コンディショニング協会認定
ストレングス&コンディショニングスペシャリスト
米国Rolf Institute®認定Rolfer™
日本関節コンディショニング協会ストレッチング講師
大久保 圭祐(おおくぼ けいすけ)

フリーランスのパーソナルトレーナーとして活動。
身体への探求心から、
アメリカ生まれのボディワーク“Rolfing®”に
惹かれ、渡米してRolf Institute®を卒業する。
トレーニングやエクササイズ、ランニング等の運動
処方、ストレッチングやRolfing等の手技を使って、
クライアントの要望に応える。
幅広い技術と知識だけでなく、プロキックボクサーやモデルとして活動した経験、
数々のマラソン大会の出場経験など、自分自身の
実体験を大切にしている。

情報

大久保さん本

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