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カバー画像 基礎知識×ストレッチ

「重力に委ねてカラダをゆるめる」これがストレッチの効果を高める秘訣。


自分のカラダの重さを感じたことはありますか?


心情は、(心が重たい)とか、(気分が軽い)などと表現します。
カラダはいかがでしょう??


体重の増減を経験したことがある方であれば、
質量の変化を感じたことがあるかも知れませんね。


「階段の上り下りが楽になった」とか、「ふと駆け足をした時に重たいと感じた」など。
そして、肩や腰に不安や痛みがある時に「肩が重たい」とか「腰が重たい」などと言います。
さて、この重さって何なのでしょうか?


地球には重力が存在すると言われています。
物体が地面に引き寄せられる力で、いわゆる“重さ”を作り出す原因です。


宇宙空間に行った方を想像してください。
微重力空間の為、地面に引き寄せられることなく、空中に浮いています。


微重力空間では、背骨にある椎間板が圧縮されず身長が1~2cmほど伸びるそうです。
また第2の心臓と呼ばれる体液循環のポンプ作用を担う下腿(ふくらはぎ)の筋肉が
働かなくなって退化します。


その為、体液循環が悪くなり、頭部や胸部に浮腫みが生じるそうです。
いかに重力が人のカラダに大きな影響を与えているかがわかります。


意識が無くなっている人を抱きかかえるのは、
ものすごく重たいって聞いたことありますよね?


抱えてくれている人にカラダのすべての重さを委ねている状態です。
普段、カラダの重さは、自分のカラダの様々なパーツで受け止められ、
コントロールされています。


それを体感してみましょう。足を肩幅に広げ、立ちます。
先ずは片側の足に体重を乗せ、足と地面の接点に意識を向けます。
「母趾球」「小趾球」「かかと」の3点を感じます。


その3点順に体重を移動させてみてください。


地面との接点が変わるだけでなく、足首、膝、股関節、骨盤、腰部、繊細な方は、
胸部、呼吸、腕、肩、首とバランスを取る為に動きが生じるのを感じます。


中でも過度に筋肉が緊張する個所が出てきますね。
その緊張が長く続いてしまえば、その個所に痛みや問題が生じてしまうのは想像できます。


自分のカラダの重さを、不調のある肩や腰、膝で受け止めてしまっていませんか?
肩や腰や膝が重たい方、その重さを感じ、そのパーツの重さを受け止め、
重力に委ねて手放してみてください。


それだけでカラダが緩んで楽になります。
ストレッチの最中、前後、いつでも試してみてください。
ストレッチの効果を高める事が出来ますよ。


2014.12.30
プロフィール

全米ストレングス&コンディショニング協会認定
ストレングス&コンディショニングスペシャリスト
米国Rolf Institute®認定Rolfer™
日本関節コンディショニング協会ストレッチング講師
大久保 圭祐(おおくぼ けいすけ)

フリーランスのパーソナルトレーナーとして活動。
身体への探求心から、
アメリカ生まれのボディワーク“Rolfing®”に
惹かれ、渡米してRolf Institute®を卒業する。
トレーニングやエクササイズ、ランニング等の運動
処方、ストレッチングやRolfing等の手技を使って、
クライアントの要望に応える。
幅広い技術と知識だけでなく、プロキックボクサーやモデルとして活動した経験、
数々のマラソン大会の出場経験など、自分自身の
実体験を大切にしている。

情報

大久保さん本

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