腰痛の場合、実は腰が問題の人はほとんどいない??
(インタビュアー小川)●腰痛の原因はなんですか?
(石井さん)腰痛の場合、実は腰が問題の人ってほとんどいないんですよ。
●腰が直接の原因ではないんですね。
腰痛は、背骨の横の脊柱起立筋が硬くなることで起こる事が多いですが、
根本原因はここではないことが多いです。
日々の動作の「力の配分」に問題があると思っています。
例えばモノを拾う前屈の動き。
前屈をするときに本来正しい力の配分が、
お尻:腰:もも裏=4:3:3
という割合だったとしたときに、
その配分のバランスが崩れてしまう。
お尻:腰:もも裏=2:6:2
のように、腰に負担が集中しちゃっているんです。
お尻やもも裏の筋肉が硬いことにより、
腰の仕事量が増えてしまっている。
こうしたちょっとした積み重ねが、痛みになって出てきてしまうんですね。
●なるほど、これはわかりやすいですね。
部分部分ではなく、全体のバランスですね。
そうですね。
腰痛の場合は、特にお尻の筋肉が上手く使えるようになるといいですね。
カラダの中でも、かなり大きな筋肉がお尻の筋肉なので、
そこを使えていないのは、もったいないですよね。
日常の動作を、正しくできていないことが、カラダの不調の原因です。
●具体的に、腰痛にはどんなストレッチが効果的ですか?
もも裏、お尻のストレッチですね。
腰はその人の状態によって、直接伸ばすかどうかを決めます。
もも裏は前屈で伸ばしたりしますね。
お尻は、椅子に座りながら、
前に倒してあげると伸びますよね。
物理的に伸ばすことも大事なんですが、
「そこに筋肉があるんだよ」
という意識を持っていかせることが大事です。
●腰痛をもっている方は
ストレッチ専門店に通う頻度はどれくらいがベストですか?
人によっても違いますが、
1回の来店で、ストレッチと運動を組み合わせて60分として、
週に2回で、2〜3週間程度通っていただければ、変化を感じてもらえると思います。
インタビュアー:小川敬司
撮影:平田ちか
場所:ストレチックス
ストレッチ専門店ストレチックス
アドバイザー
石井 敦史(いしい あつし)
富裕層向け高級リラクゼーションサロンのフィットネス
エリア責任者、
パーソナルトレーニングジムのマネージャー兼トレーナー、
オリンピック選手やプロアスリートへの運動指導経験を持つ。
現在は、ランナーの為の比較ポータルサイト
「ランコンドットコム」運営責任者を務めながら、
ストレッチ専門店「ストレチックス」のアドバイザーとして
ストレッチメニュー開発・監修等、トレーナー育成・支援を
中心に活動。
関連資格:
JATI(日本トレーニング指導者協会)認定トレーニング指導者
健康運動実践者指導者
ホームヘルパー2級等
情報
ストレッチ専門店「ストレチックス」HP
http://stretchex.jp/
ランナーの為の比較ポータルサイト「ランコンドットコム」
http://www.run-con.com/