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寝ると腰が痛い時は、カラダの〇〇を感じる


唐突ですが、指、手、腕、肩の緊張を抜いてみてください。

いかがでしょうか??

指や手の重さを感じられる事が出来た方、
肩に緊張があった事を知った方、
何の事がよく分からない方など、人それぞれ様々な反応があったかと思います。

重力が掛かる事で、カラダには重さが生まれます。

その重さを支える為、カラダには緊張が発生します。

この緊張が、
寝ると腰に痛みを出す要因となっている事がとても多いのです。


寝ている時、カラダを委ねられていますか?

「そんなの簡単」
といった声が聞こえてきそうですが、これが実に難しいのです。

首、腰が過度に地面から浮いていないですか?

男性であれば、
肩が天井もしくは自分の耳の方に持ち上がっていないですか?

女性の方であれば、
骨盤が天井を向いて腰を反らせていないですか?

左右の腰骨の位置に違いがないですか?

足首や肘、膝に力が入っていないですか?

これらは全てカラダにある緊張によるものです。


極論ですが、もし体がスライムの様な素材であれば、
重力にカラダを委ねた時、地面に向かって溶けていきます。

しかし筋肉の形を作っている筋膜には適度な緊張があり、
個体の物質と力を合わせて形を保つ事が出来ています。

その緊張が強くなり過ぎてしまう事は、
無駄なエネルギーを使ったり、痛みや疲労を感じたりして、
カラダに不調として表れてしまいます。

特に厄介なのは、
寝ている様な無意識の時でさえ、緊張が緩和されるのではなく、
カラダの癖で、知らずと緊張を入れてしまいます。

それが、朝起きると、
その個所に疲労感や痛みとして残っています。


改善としては、先ずは緊張を持つ箇所を把握する事。

ただただ「腰が痛い」と感じるだけでなく、
腰でもどこが痛いのか、どの深さで痛むのかなど、

出来るだけ具体的に、ピンポイントに痛みの個所を把握します。

次に、寝た体勢になった時、
その部分がしっかりと重力方向に降りている状態を作ります。

無理に地面の方に腰を押し付けるのではなく、
緊張やその部分の重さを感じる事によって弛んで腰が地面に降りてくるのを待ちます。

すぐに出来ないのであれば、
時間を掛けてでも良いので、何度でもチャレンジしてみてください。


腰の筋肉が硬くなっているのであれば、
この弛んでくる時に多少痛みを感じる事もあるでしょう。

緊張させるのは馴染みがあって簡単ですが、
緊張を抜く事はとても難しいです。

何かを習得する時と一緒で、
何度も緊張を抜く動作を繰り返していると、緊張を抜く事が上手になってきます。

すると、緊張させる癖が抜けて、
寝て起きても、疲労感や痛みが残っている事がなくなります。

カラダの重さを感じて、過度な緊張を手放す事で、痛みも手放すことが出来ますよ。


2015.8.18
プロフィール

全米ストレングス&コンディショニング協会認定
ストレングス&コンディショニングスペシャリスト
米国Rolf Institute®認定Rolfer™
日本関節コンディショニング協会ストレッチング講師
大久保 圭祐(おおくぼ けいすけ)

フリーランスのパーソナルトレーナーとして活動。
身体への探求心から、
アメリカ生まれのボディワーク“Rolfing®”に
惹かれ、渡米してRolf Institute®を卒業する。
トレーニングやエクササイズ、ランニング等の運動
処方、ストレッチングやRolfing等の手技を使って、
クライアントの要望に応える。
幅広い技術と知識だけでなく、プロキックボクサーやモデルとして活動した経験、
数々のマラソン大会の出場経験など、自分自身の
実体験を大切にしている。

情報

大久保さん本

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