5歳の子供でもストレッチはしたほうが良い!?
(インタビュアー小川)●まず最初に、ひとつだけ言わせてください。
橋岡さん、サッカー日本代表の長友選手に似てるって言われませんか??
(橋岡さん)それは鉄板で言われますね。笑
●そっくりすぎです。もうどうしてもそれが言いたくて。笑
橋岡さんもサッカーをやられているということで、しかもサイドバックということで、
なおさらお伝えしたくなりました。
ありがとうございます。笑
●話が関係ないところからのスタートですいません。では仕切りなおして、、、
ストレッチって、まだまだ「運動前の準備運動」としてしか認識がない方もいると思います。
日常的にストレッチを取り入れたほうが良い方はどんな方だと思われますか?
一番は、オフィスワークをしている方ですね。
同じ姿勢でいることが多い方には特にストレッチを取り入れてほしいですね。
あとはやはり、スポーツをやっている方ですね。
ケガ予防にもなりますし、パフォーマンスアップにもつながります。
●日々ストレッチを意識的にやっている人とそうでない人、
やはりパフォーマンスに差が出てきますか?
ぜんぜん違ってきますね。柔軟性があると、
使える筋肉の幅が違ってきます。
サッカーで言えば、股関節やお尻が柔らかければ、
キックの力を最大限発揮しやすなると言えますよね。
●年代で言うと、年配の方もストレッチは取り入れるべきですか?
そうですね。若い人よりも取り入れたほうが良いですね。
マッサージとかよりも、ストレッチが良いと思います。
●マッサージよりストレッチのほうが良い理由ってなんですか??
マッサージは、動きの改善にはなりにくいからです。
血行が良くなったり、気持ちよさは実感できると思いますが。
僕のお客さまで年配の方で、
「最近つまずきやすくなった」
という方がいました。
そういう方には、股関節のストレッチをしてあげて、
足が上がりやすくなるように改善していきます。
●つまずくということは、自分がイメージする動きと
実際の動きにギャップがあるということですもんね。
そうですね。
「つまずきやすくなったら来てください」
ということを伝えています。
●それはわかりやすい合図ですね。
では、逆に若い人にストレッチは必要だと思いますか?
必要だと思いますね。
ただ、目的が年配の方とは違ってきますね。
例えば、ビジネスマンなら、姿勢が良いほうが説得力が出たり、
女性の方も、姿勢が良いほうがキレイに見えますよね。
●学生はどうですか?
学生でも、カラダが硬い人は増えていますよね。
僕のところに今、5歳の子供が通ってくれてますよ。
●ちょっと待ってください、5歳ですか!?
親に連れられて来てますね。
●橋岡さんとしては、5歳の子供でもストレッチはしたほうが良いと
思いますか?
必要な子供もいると思います。
最近は小さいお子さんでも、スマホやゲームの影響で
姿勢が悪い子が増えていますからね。
あとは、スポーツをする上で動き方がぎこちないとか、
走り方がおかしいとか、そういう子はストレッチしたほうが良いかも
しれませんね。
姿勢が悪いと、成長期に悪い影響が出てしまう部分もあるので。
筋肉が硬いことで、骨の成長スピードに筋肉がついていけないと、
成長痛となって痛みが出てしまうので、そういったことを予防するためにも
ストレッチが効果的だと思います。
●僕の中で、ストレッチを受けるべき年齢層がいっきに広がりました。
5歳の子供でも受けるべきだと。
僕は中学生のサッカーチームのトレーナーもしているんですが、
カラダの使い方が悪い子は多いですよ。
●ぜんぜん話が変わるのですが、
ACミランの本田圭佑選手って、カラダの使い方が昨シーズンよりも改善されていると
言われていますが、橋岡さんから見てどう思いますか?
昨年は、がに股気味でしたよね。
今年になって、だいぶ改善されていると思います。
しっかり地面を蹴れるようになって、走るスピードが上がってますよね。
腰の回り方もスムーズになっているように感じます。
●橋岡さんから見てもやはりそうなんですね!
僕が見てもわかるくらいだったので、改善のために相当努力してるんだろうなと。
意識的にストレッチもしているということですよね?
そうだと思います。
●柔軟性UPによって、可動域が広がることでパフォーマンスアップに
つながるんですね。
話が変わりますが、なぜストレッチの良さは伝わりにくいと思いますか?
う〜ん、どことなくですが、
「マッサージのほうが気持ち良い」
というイメージはあるんじゃないでしょうか。
●ストレッチ=気持ちよさがリンクしないのかもしれませんね。
実際にやると気持ち良いのに。
一度やってもらえれば、気持ち良さが伝わると思うんですが、
初めての人にはまだイメージが伝わりづらいのかもしれません。
ストレッチ店の数もまだまだ少ないので、
そもそも触れる機会がないというのもありますよね。
●それは間違いないですね。そこはこれからなんとかしていきたいですね。
ストレッチアップに来てくれるお客さまに対して、なんのために来てもらいたいですか?
僕たちの中で一番は、
「ストレッチをすることで姿勢が良くなってほしい」
ということです。
姿勢を良くするための手段としてストレッチがあって、
姿勢が良くなれば腰痛や肩こりなどの根本改善になるので。
●日本で最初のストレッチ専門店を生み出した、
スリーエスの兼子さんも同じく、
「良い姿勢のためのストレッチ」という考えをお持ちでした。
姿勢が良くなると、肩こりや腰痛などの症状の緩和だけでなく、
ヒップアップ、バストアップなど、美容にも効果があります。
●ストレッチの専門家の方にお話を聞けば聞くほど、
僕は洗脳されていきます、
ストレッチは全人類がやったほうが良いなと。笑
スポーツのパフォーマンスアップにもつながりますし、
ストレッチによって姿勢改善することで、いろいろなプラス効果がありますよね。
●ストレッチになじみがない方から受ける質問で多いのが、
「自分でできるのに、わざわざお店に行く意味ってあるの?」
ということです。
橋岡さんが考える、ストレッチ専門店に通う意味ってなんですか?
まず、自分一人では伸ばせない部分が伸ばせるということ。
また、筋肉は伸ばせばすべてOKということではなくて、
日頃伸ばし続けている部分は、逆に縮めてゆるめてあげることが必要になります。
●まず自分のカラダを知ること、ここをちゃんとしないと、
どう改善するべきかわからないですもんね。
自分だけで、自分のカラダの問題点を知ることって難しいですね。
本やネットでストレッチのやり方は学べますが、それが今の自分に合っているのか
はわからないですからね。
そうですね。
その人に合った、的確な対応ができるということも専門家に診てもらうメリットですよね。
●最近僕の中での学びは、「股関節と肩甲骨が姿勢改善のキモだな」
ということです。股関節と肩甲骨の可能性について教えてください。
まず、股関節の動きが悪くなると、骨盤のズレにつながります。
リンパの流れが悪くなるので、足がむくみやすくなります。
股関節が硬いと可動域が狭くなるので、足が上がりにくくなります。
同じ歩く動作でも、歩幅が狭くなる、そうすると基礎代謝が低くなってしまいます。
●やはり、股関節はかなりキモですね!
股関節のストレッチって、どんなストレッチがあるんですか?
いろいろなやり方がありますが、例えば、
脚を後ろに引いて伸ばすストレッチ。
あとは、脚を抱えて手前に引く動作でも股関節は伸びますね。
●橋岡さんが担当された方の中で、劇的に変化が出た方っていますか?
ダイエットでかなり痩せた方はいますね。
結婚式の3ヶ月前からスタートして、週に1回通ってもらって、
7キロ痩せた人がいましたね。
●ダイエットですか!
3ヶ月で7キロってすごいですね!食事制限や運動もやるんですか?
多少やりますが、食事制限はやり過ぎるとリバウンドしてしまうので、
控え目にやります。
●運動は具体的にどんなことをやるんですか?
肩甲骨と股関節周りを動かすトレーニングをしてもらいます。
●やはりこの2つなんですね。
あとは週に2〜3日ほど、1回20分くらい歩いてもらいます。
●そこまでストイックなメニューというわけではないんですね。
ストイックではないですね。
●肩甲骨と股関節の運動を習慣にすれば、
ダイエット効果があるというのことは、
逆を言えば、日々どれだけこの2つを動かせてないかということですよね。
やはりこの2つの可能性は、かなり注目ですね。
インタビュアー:小川敬司
撮影:平田ちか
場所:ストレッチアップ恵比寿店












ストレッチ専門店ストレッチアップ
メディカルトレーナー
橋岡 雄太(はしおか ゆうた)
大阪初のストレッチ専門店「ストレッチアップ心斎橋店」
の立ち上げメンバーであり、
都内店舗の技術監修やトレーナー研修も担当。
心斎橋店では自身もメディカルトレーナーとして、
姿勢矯正、美容、スポーツのパフォーマンスアップなど、
様々なニーズに対応。
サッカー日本代表、ヴィッセル神戸の森岡亮太選手を初め、
ゴルフ選手、プロレーサー、アナウンサー、モデル、
バレリーナのコンディショニングも担当。
大阪産業大学のサッカー部コンディショニングトレーナー
も勤めている。
情報
ストレッチアップ心斎橋店HP
http://stup.jp/
ボディケアルーム ポリバレントHP
http://www.bc-polyvalent.sakura.ne.jp/index.html