ストレッチ専門店の求人・採用の条件まとめ!雇用条件から人材像まで
ストレッチ専門店、最近どんどん増えていますね!それだけお客様から高いニーズがあるということが背景にありますが、それと同じくストレッチ専門店の求人・採用情報に関するお問い合わせも増え続けています。
ストレッチ専門店の求人はどんな条件なのか、気になりませんか?雇用条件や待遇、経験の有無など全国の求人情報をチェックした筆者が、その実態を調べてみました!
ストレッチ専門店の求人募集は「未経験歓迎」が多め
求人情報を探してみると、「ストレッチ専門店」にも関わらず募集ページの半数以上が整体院、整骨院であることが多いです。そのせいか、「ストレッチ専門店になるのにも、こういう専門資格がないとダメなの…?」と考えてしまう人もいます。
ストレッチ専門店は整体院・整骨院のような国家資格による医療行為ではなく、心と体のリラクゼーション、ストレッチ施術、指導を行うのが特徴です。似たような業態で言うと、カイロプラクティックと立ち位置的に似ているかもしれません。
そのため、柔道整復師のような国家資格が「必須」という訳ではありません。現に、ストレッチ専門店の募集ページの多くは「未経験歓迎!」の言葉がハッキリ出ていることが多いです。
そう言う意味では、ストレッチ専門店の求人に募集をすることは敷居が低いと言えるかもしれませんね。
一方、求人の中には以下のような職業・学業経験のある人を優遇しているのが見てとれるものもあります。あくまで必須ではなく優遇というのがポイントです。
- 整体師
- スポーツトレーナー
- リラクゼーションセラピスト
- エステティシャンなどエステサロンの勤務経験
- 按摩マッサージ指圧師
- フィットネス・スポーツジムでの勤務経験
- 介護福祉施設での勤務経験
- 体育大学、専門学校の卒業歴あり
未経験者への研修制度は何をやるのか?
いくら未経験者歓迎と言っても、完全手放しでお客様への施術を任せるわけにはいきませんよね。だからこそ、ストレッチ専門店ではそれぞれの企業で設定した新人研修を行なっています。
研修内容は、主に2種類。
まずは「実技」です。ストレッチの施術を行うためには、筋肉、骨格のことを深く知る必要があります。解剖学を中心に座学でのレクチャーや、実技による実践指導を行います。
2つ目は「接客マナー」です。ストレッチ専門店ではお客様の状態を知り、その上で適切な施術を行うことが必要です。そのため、密接なコミュニケーションによるヒアリングができるよう、質問方法や接客方法を教育されます。
こうした特殊な一面はありつつも、ストレッチ専門店は基本的に「接客業」と同様です。電話や直接の会話など、マナーについてもしっかりと身に付けることとなります。
研修期間中、多くの店舗ではお店に立たず、まずはキッチリと技術を習得することが優先されます。期間は店舗によって変わりますが、およそ1ヶ月〜2ヶ月以内であることが多いようです。
充実した研修制度が特徴の「Dr.ストレッチ」
ストレッチ専門店の代名詞とも言えるほどの知名度を誇る店舗「Dr.ストレッチ」。このお店では、店舗デビューまでに1ヶ月半〜2ヶ月かけ、卒業検定に合格して初めて店舗デビューが可能となります。
その新人研修では、「技術研修→実践研修→接客研修→マナー研修→山口塾(外部講習)→からだ塾(外部講習)」の6段階を経て、そして卒業検定へという流れとなります。
「え、〇〇塾?しかも外部の講習なの?本当に大丈夫?」
いやいや、この外部講習を実施してくれるのは、国内トレーナーでもトップクラスの実力を誇る人たちなんです。
山口塾の講師である山口元紀さんは、メジャーリーグを初め世界の名だたるプロチームのトレーナーを歴任し、Dr.ストレッチのアドバイザーも務めています。
そしてからだ塾の講師である上原健志さんも、MLBのトレーナー実績を持つベテラン。
確かな腕を持つ講師陣からの技術の伝授を受けることができるのは、今後プロとして活躍したいと考えている人にとっても、大きなプラス要素と言えるでしょう。
ストレッチ専門店の待遇は社員、アルバイト、パートとかなりバラバラ
ストレッチ専門店の求人情報を見ると、大きな特徴があります。それは待遇が店舗でバラバラだということです。
大きく分けられるとすれば、「正社員」「アルバイト」「パートさん」の3種類。
フルタイムで働くことが求められる正社員から、週2日からの勤務でもOKなパート募集もあります。女性ストレッチトレーナーを求めている現場では、「子育てママ応援」という方向性での募集をかける店舗も。
正社員の場合、しっかりとエントリーシートを用意して新卒・中途採用の両方を行なっている店舗もあれば、高卒以上の学歴があれば問題ないという柔軟な募集要項で求人を出している店舗もあるなど様々です。
正社員は月給制、アルバイトは「時給+歩合給」が多め
待遇が色々あるということですが、気になるのは「お給料」です。
店舗の出店している地域にもよりますが、多くのストレッチ専門店では、次のような給与体系を設けています。
・正社員…月給制(190,000円〜250,000円) ※1部歩合給あり
・アルバイト(パート)…時給(1,000円前後)+歩合給 ※試用期間中は900円台の場合も
ここでいう「歩合給」というのは、ほとんどがお客様からの指名に対する指名料です。
勤務年数やこれまでのキャリアに応じて、1件あたり300円〜1,500円あたりで計算されます。正社員の場合は基本的に月給制ですが、中には歩合給を設けている店舗もチラホラ見受けられます。
なお、募集要項内には20万〜40万と、かなり幅を持たせた給与体系を載せているページもあります。即戦力として働ける人材や、先に紹介した柔道整復師などの資格を持っている中途人材も見越した金額なのでしょう。
ストレッチ専門店のキャリアプランはスペシャリストかマネージャーかで分かれる
ストレッチ専門店に入った場合、どんなキャリアプランを描くことができるのでしょうか?
その進路を明示している店舗、していない店舗とありますが、大抵はスペシャリストとしてその技術を極めるか、マネージャーとして店舗、ひいては企業のマネジメントを支えるかのどちらかになります。
大抵の場合は、実習生としてスタート後、トレーナー、リーダー、店長、そして徐々にマネージャー職へ進んだり、あるいは他のストレッチトレーナー育成のコーチとして働くようになるという流れになります。
プロスポーツ界との確かなパイプから、大きなチャンスを得られるかも?
ストレッチ専門店の中には、企業としてプロスポーツチームやその他有名な団体と提携している場合があります。
代表例が、先ほど紹介したDr.ストレッチです。
Dr.ストレッチでは、あのJリーグチーム「横浜.F,マリノス」や、世界最古のミスコンテストである「ミスワールド」のサポートをしています。こうした団体以外でも、芸能人やアスリートとのパイプがあります。
企業内で設定されている講習や選考制度をパスできれば、こうしたプロ集団に帯同することも夢ではありません。
もちろん、キャリアプランは人それぞれです。一流のプロを目指すためにこうしたチャレンジをする人もいれば、店長としてマネジメントに取り組んだり、あるいは仕事とプライベート、家庭との両立を図って自分らしい働き方を模索するということもできます。
募集要項ではつい待遇や仕事時間などに目が行きますが、自分の思い描くライフプランとはどんなものか、想像しながら募集ページを見ることも大切です。
あなたは当てはまる?ストレッチ専門店が求める人材像とは?
待遇や応募条件など、いくつかの項目をのぞいてみましたが、実際にストレッチ専門店では、どんな人材を求めているのでしょうか?
持っている資格ではなく、人となりという側面で、募集ページに書かれている人材像を抜き出してみました。
- プロアスリートのサポートができるようになりたい
- プロのインストラクターを目指している
- 人の役に立つ仕事をしたいと思っている
- スポーツやトレーニングなど、体を動かすことが好き
- お客様の健康をサポートできる仕事がしたい
- 自分自身も健康や姿勢などに興味がある
- 一生使える技術を身につけたい
- 接客業が好き
- 体を動かす職場で働きたい
- 思いやりがある
- 前向きな性格である
ざっと挙げるだけでも、これくらいあります。
中でも注目していきたいのが「一生ものの技術を手に入れたい」「プロになりたい」です。
ストレッチに関連する体の知識は、職業としてはもちろん、自分自身のヘルスケアにも十分応用ができます。ストレッチ専門店で働く人の中には舞台俳優やダンサーの経験がある人などもいるらしく、体を動かすプロにとっても、重要な知識が詰まっていることがよくわかります。
そして、プロのアスリートを相手にした職業としても、ストレッチトレーナーとしてのキャリアを活かせるという点にも注目したいところです。
ストレッチトレーナーには特別な認定資格はありません。ただし、ストレッチに関連する団体の認定資格を勉強しながらキャリアを積めれば、一気に飛躍するチャンスが眠っている職業です。
先ほど紹介したDr.ストレッチのように、初めからそうしたプロへの道をキャリアプランとして描ける職場もあります。
アルバイトとしてお金を稼ぎたい方はもちろん、本気で人生を変えようという方は、こうした求人情報に応募してみませんか?

日本で唯一、全国のストレッチ専門店を検索できるサイト 「STRETCH navi(ストレッチナビ)」のコラム担当。 コンテンツマーケティングを意識した キーワードの設計、記事構成、執筆、編集までをこなす。 学生時代10年以上にわたり柔道をしていたが、その時に肩を脱臼。 30歳をすぎて体も硬くなり脱臼癖も酷くなってきたので、 最近は真剣にストレッチとトレーニングに励む。
情報
https://www.facebook.com/takashi.ogawa2 ■ストレッチ専門学校ナビ〜日本初のストレッチスクール検索サイト〜
https://www.stretchnavi.com/school/
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