Interview & Column
インタビュー&コラム
これからの時代はスポーツトレーナーよりもストレッチトレーナー!?
コラム
2015 11.29
スポーツトレーナーになりたいと志す方、整体師やマッサージ師になりたいという方の想いはひとつ、「目の前の人の身体を良くしたい」という事だと思います。
今回のコラムは、是非そういった想いを持たれている方々に見て頂きたい内容となっています。
近年、人々の身体の悩みを解消するひとつの方法としてストレッチが注目されてきています。
ストレッチは運動の前に行ったり、お風呂上がりに行ったりと様々なものがありますが、何よりも大切なのは「正しい方法で行えているのか」という事です。
高齢化社会をこれから向かえる日本にとって、マッサージなどの一時的なリラクゼーションから、根本改善を求める方向へお客様のニーズは必ず変わってくるでしょう。
ソニーの創業者の一人、盛田昭夫はこのように言います。
「売ろうとするから売れるというのではない。
売れるものを、売れる時に売る。売れないものは、早くやめる。
マーケットに従って提供をいかに上手くコントロールするかが大切だ」と。
更に、人々は本当に良いものを求めるようになっています。
某居酒屋チェーンの異物混入事件をはじめ、様々な問題がインターネットの普及によって一瞬で全国へ拡散されてしまう時代です。
これからはプロモーションが上手い会社や資金力があるところではなく、「お客様に真の価値を届けられるところ」が勝ち残っていく文化となっていく事でしょう。
さて、市場の流れに合ったストレッチをプロとして行うには、ストレッチスクールに通って頂き資格を取得して頂く事が大前提にあります。
このストレッチトレーナーの資格は、スポーツトレーナーになりたいと志す方、整体師やマッサージ師になりたいという方はもちろん、一般の方々全てを対象としています。
2人組で行うベーシックなパートナーストレッチングの実施、リスク管理、代償運動、代表的な傷害等に対する知識などの実践的能力を修得した方を認定しています。
ストレッチを安全で効果的に実践する為にも、リスク管理(ストレッチングを実施する際に考えられるリスク(障害、外傷))を防ぐことや、各部位の起こりやすい代償運動(逃げや個々の身体の特性)をコントロールすることが、不可欠です。
スクール内では「何故、この肢位でストレッチを行うのか」ということを、機能解剖学の知識に基づいた方法で、実践・講習を行っているので、資格取得後はすぐに一人前のストレッチトレーナーとしてデビューできるようになるのです。
ここからは、ストレッチスクールに実際に通って頂いた際に学ぶことの中の一部をお伝えさせて頂きます。
ストレッチの際の注意点
1.呼吸を止めない。(息を吐きながら筋肉を伸ばしていく)
2.伸ばしている筋肉に意識を置いて行う。
3.反動を付けて行わない。
ストレッチを行うタイミング
運動の前後には必ず行ってください。
練習後は疲れてそのままにしてしまいがちです。
使った筋肉はほぐしてやらないと疲労が貯まり、ケガの原因になります。
どういうストレッチを行なえばいいの?
そして次に、実際にどのようなストレッチを行うのかという部分をお伝え致します。
[1]背中のストレッチ
1.脚が床に着くところまで好転させます。
上背部が付くまでです。
(但し頚部(首)で支えるようなところまで好転してはなりません。)
2.両手を下背部と腰の部分に置き体重を支えます。
両ひざは半ば曲げた状態で両足の大部分を体の後方へ持っていきます。
3.この状態を15秒間保ち、前方に戻し、これを繰り返します。
[2]下背部のストレッチ
単純に両ひざを自分の腕の方に抱えて、ゆっくりと前後に回転します。
(あらゆるアスリートにとって非常に簡単で、非常に効果的なエクササイズです。
また、足首をもって後ろに回転し、足の先が床についたら、 手でほんの少し腰を押してやる方法もあります。)
[3]脚の付け根と太もものストレッチ
1.片足を床に平らに着けてひざを曲げ、反対側の脚を後方に伸ばした姿勢をとります。
体重を前方に移すと、後方の脚の股部は床面に近づきます。
こうして反対側の深部のハムストリングもストレッチングします。
2.この姿勢を20秒間保ち、それから脚を交代して同じことをします。
(※ハムストリングとはひざを曲げる際に働く、ももの裏側の筋肉群を総称して、そう呼んでいます。大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋、薄筋)
[4]下背部と太もものストレッチ
1.ひざは少し曲げるようにして、両足は肩幅ぐらいに離した状態に保ちます。
2.前かがみになって手のひらが床にぴったりとつくようにして下さい。
(これは、床に次第につくように努力する目標であり、あまり急に到達しようとしてハムストリングを痛めてはいけません。)
3.20秒間このポーズを保ちます。
4.ひざを曲げて、ゆっくりと少しずつ伸ばします。
[5]脚の付け根のストレッチ
1.両ひざを外向きにし、両足の裏をつけて座ります。
2.体をゆっくりと前方に傾けて、脚の付け根の筋肉と下背部をストレッチングします。
脚の付け根は非常にケガをしやすいので、必ず十分にストレッチングしなければいけません。
3.ストレッチングの姿勢を5秒間保ち、それを繰り返します。
[6]太ももの前部のストレッチ
1.一方の足を後方やや横方向に出るように半ば屈曲させて座ります。
2.太もも前部をストレッチングする為に非常にゆっくりと体を後方に傾け、同時に大腿上部に最大限のストレッチング効果を与える様に腰の上部を少し前方に突き出すようにします。
3.5秒間から10秒だけストレッチング状態を続け、それを繰り返します。
(このストレッチングはダイナミックなジャンプや跳躍を含むあらゆるスポーツに非常に重要です。)
[7]首のストレッチ
1.仰向けの姿勢になって行うストレッチングです。
背部全体を安定に保ち、両手で補助しながらゆっくりと頭を前方に曲げます。
全般的にリラックスすることに注意を集中します。
2.10秒間ストレッチングをし、それを数回繰り返します。
[8]ふくらはぎのストレッチ
1.壁に向かって片足はつま先を壁につけ、もう一方の足は床に平らにつけたまま足をまっすぐ後ろに伸ばして立ちます。
こうして体重を前方に移すとふくらはぎの筋肉全体にストレッチングの感覚が感じられます。
2.これを20秒間続け、休んでさらに繰り返します。
両方の足についてこれを行うこと。
(このエクササイズは、アキレス腱組織を少し緩めこの部分に筋肉挫傷がおこるのを防ぐ手助けをします。ランナーにとって非常に良いエクササイズです。)
[9]脚の付け根と太ももの裏側上部のストレッチ
1.腰を降ろして、一方の足はまっすぐに伸ばし他方の足首をしっかりとつかんで屈曲させます。
2.足上部の背部すなわち下側に気持ちの良いストレッチングが感じられる様に、次第に足全体を体の方に引き寄せます。
3.この姿勢を10秒間保ちその後これを繰り返します。
[10]下背部と太ももの裏側のストレッチ
1.鼻を足の母指に着けるようなつもりで体を前傾させます。
2.10秒以上続けこれを繰り返します。
3.片足を伸ばし片足を写真のように曲げてください。
伸ばしている方の足に体を傾けます。
ストレッチされた筋肉にはいろいろな効果があります。
1.からだがやわらかくなる
2.疲れがとれる
3.姿勢が良くなる
4.血行が良くなる
5.心をリラックスさせる
6.脂肪燃焼を促進する
7.運動能力が上がる
ストレッチ業界は、まだまだ認知度は正直低いです。
ストレッチトレーナーとは…
リラックスした状態を保ちながら、凝り固まった筋肉の深層部までしっかりと伸ばし、ほぐし、やわらかくすることによって、疲労 物質を除去し、萎縮した筋肉を元の健康な状態に戻していける技術者です。
こちらの記事をお読みになって頂き、少しでもストレッチ業界・ストレッチスクールにご興味を持たれた方は下記コンシェルジュデスクに是非1度お問い合わせください。
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