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痛みをかばうから、姿勢が悪くなってしまう??


(インタビュアー小川)●姿勢が悪くなる原因ってなんですか?

(國方さん)やはり、日々の生活習慣が原因ですよね。
デスクワークや、間違った走り方でランニングしてしまうなど。

あと、痛みが出ている部位をかばうことにより姿勢が悪くなってしまう
ということも大きな原因の一つですね。

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右足を骨折した人が、骨折は治ったけど左足の股関節が痛くなってしまった、
ということで僕のところに来た人も最近いました。

●なるほど!姿勢が悪いのは、痛みが出ている部分をかばいながら
生活していることが原因ということは納得です。
そもそも、痛みの原因を改善することが、姿勢改善につながるということですね。

そうですね。

●そういったお客さまに対して國方さんは、どうやって
ストレッチを活用していますか?

ほぼ毎回、施術メニューの中にストレッチは入れますね。
用途はお客さまによって違います。

トレーニングの前の準備運動としてストレッチをやったり、
リラクゼーション目的でパートナーストレッチをしたり。

●國方さんのお客さまはどういった層の方がメインですか?

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50~60代の方が多くて、男性と女性は半々くらいの割合ですね。

●その中で、どんな悩みを持った方が多いですか?

膝や股関節、坐骨神経痛など、下半身の悩みを持った方が多いですね。
膝が痛い場合に、実は原因が足首にあったりするケースもあるので、
カウンセリングの際に、原因をしっかり見極めます。

中でも、特に多いのが膝痛ですね。

●膝痛ですか!そもそも、なぜ膝痛が起こってしまうんですか?

そうですね、
例えば転んでしまった、体重が増えてしまったなど。
あとは運動不足が原因の方もいらっしゃいます。

僕のクライアントさんでで、
80代のおばあちゃんのお客さまがいます。

当初、杖を2本ついてなんとか歩ける状態だったのですが、
今では杖なしで歩けるようになりました。

●えっすごいですね!どんなアプローチをしていったんですか?

その方はまず、僕が紹介した病院で手術をしてもらいました。
その後は、トレーニングとストレッチです。

腸腰筋やもも裏の筋肉が硬かったのでストレッチをし、
お尻の筋肉が弱いのをトレーニングしていきました。

●お尻の筋肉の重要性は、いろいろな方がおっしゃっています。
やはりお尻がポイントなんですね。

そうですね。
お尻には大殿筋という大きい筋肉と、中殿筋というお尻の横側の小さな筋肉があります。
その中殿筋を僕は意識的に見ていますね。

中殿筋のバランスをチェックするわかりやすい方法があります。
長時間立っているときに、右足と左足のどちらに体重をかけるのが楽に感じるかによって、
どちら側の中殿筋が弱いかがわかります。

ちかさん(アシスタント)ちょっと立ってもらっていいですか?

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立っているときに、右足と左足のどちらに体重をかけるほうが楽ですか?

(ちか)☆右側ですね。

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ということは、左側の中殿筋が弱いということですね。
無意識に楽なほうの右側に体重をかけるクセができてしまっているんです。
両方の筋肉のバランスが整えることが大事なんです。

●無意識のクセをチェックしてくれるのも、
プロに見てもらうメリットですね。

そうだと思います。

お二人は、ストレッチの効果を高めるポイントをご存知ですか?

●え、なんでしょうか?

人間の脳って、「伸ばす」という指令よりも「縮める」
という指令のほうが出やすいんです。

なので、例えば背中をストレッチをしたい場合、
背中の筋肉を「伸ばそう」という意識よりも、
胸の筋肉を「縮めよう」という意識で動かしたほうが、
結果的に背中の筋肉が伸びるんです。

筋肉は「伸ばすと縮める」という動作が対になっているので、
どちらかを縮めたら、その反対側は伸びますから。

●なるほど、「リラックスして」と言われるより、「力を入れて」と
言われたほうが動きやすいですね。
そもそもの質問になってしまうのですが、姿勢が悪いってどういうことなんですかね?
何が悪くて、何がいいのかというか。

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フィットネス的には、「きれいな姿勢」というガイドライン的なものは
ありますよね。
横から見ると、耳・肩・腰・膝・くるぶしのラインが揃っているなど。

●ガイドラインがあるんですね。
そのガイドラインに近いのがやはり理想ということなのでしょうか?

一概にそうだとも言い切れませんが、

確実に言えるのが、

「痛みが出てしまっている」

ことが原因で、それをかばうことで姿勢が悪くなっているとしたら、
やはりその根本である痛みの原因を解消してあげることが重要ですよね。

●その根本原因をなくしていくために、ストレッチが重要になってきますか?

そうでしょうね。
筋肉が硬いところは伸ばして、弱いところはトレーニングで鍛える。
これによってカラダのバランスを整えていく必要があります。
そこでストレッチが活躍します。

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●少し話は変わりますが、ストレッチに疲労回復の効果はありますか?

あります。
柔軟性が高まるので、血流が良くなって老廃物が排出されやすくなるので。
そのためには継続してストレッチをやっていくことが大事だと思います。

●マッサージとストレッチはどう違うと思いますか?

マッサージは、即効性があり、一時的には良いかもしれませんが、
またもとの状態に戻ってしまうイメージがあります。

ストレッチの一番のメリットは、「継続できる」ということですね。
プロのトレーナーにやってもらうこともできますし、
ストレッチのやり方を教わり、自宅でセルフストレッチもできる。
継続できるということは、効果が出やすいということですからね。

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マッサージを自分でやるのはなかなか難しいですからね。

理想は、マッサージとストレッチを組み合わせてやれることですよね。
マッサージで少しほぐしてからストレッチをやれば、
より効果が高まると思います。

ストレッチについてさらに詳しく聞きたい場合は、
僕の先輩の秦さんにお話をお聞きするのはどうですか?

雑誌Tarzan(ターザン)の記事の監修をよくやられているスゴい方なので、
いろいろなお話が聞けると思いますよ。

●ぜひご紹介いただきたいです!

もちろんです!
僕も秦さんのおかげでTarzan(ターザン)で記事書かせてもらえました。
しかも2ページも書かせていただき、感謝しています。

●えっ!すごくないですか?2ページってかなり分量も多いですし。

はい、秦さんがストレッチで僕がトレーニングの記事を担当していました。

※当時の記事
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●Tarzan(ターザン)で記事を書くのは、業界の方にとっては
一つの目標ですからね。本当にスゴいと思います!



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インタビュアー:小川敬司
撮影:平田ちか
場所:スタジオ「ハートビート」
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パーソナルトレーナー
國方 晴彦(くにかた はるひこ)

フィットネスクラブでの5年間の勤務経験の中で、
お客様に合ったプログラム作成の重要さに気づき、
2005年NSPA-CPTを取得しパーソナルトレーナーとして活動開始。
現在はリバティヒルクラブ、ティップ.クロスTOKYO 渋谷店、
ティップネス鶴見店、スタジオハートビート、
聖蹟プライムコート東大宮にてトレーナーとして活動中。
高齢者指導の現場にも携わるようになり、老人ホームでのグループレッスンも担当している。

NSCA認定CPT
日本コアコンディショニング協会認定ベーシックインストラクター
NPO法人 日本健康運動スポーツ協会 監事
男性向け健康雑誌「Tarzan」記事執筆経験あり

情報

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■國方さんfacebook
https://www.facebook.com/haruhiko.kunikata

■スタジオ「ハートビート」
http://www.studio-heartbeat.com/

■パーソナルトレーナー 國方 晴彦のその他の記事

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