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自律神経の乱れは精神病?自律神経機能回復に役立つこと


自律神経 回復1
よく耳にする「自律神経が乱れている」は精神病?

最初にお答えします。

自律神経の乱れは精神病ではございません!

自律神経の乱れと聞くと「精神病かも・・・」と不安に思われる方がいらっしゃいますが、全くの別物です。

ご安心ください。

そもそも自律神経とは?


自律神経 回復2
自律神経は、具体的にどういう神経なのかは分かりにくい神経です。

自律神経は人間の意識とは関係なく働いているのです。

自律という言葉のとおり、自ら律している神経なのです。

神経と聞くと「運動神経」を思い浮かべる方が多いと思います。

運動神経は筋肉に分布し、意識的に調節することができます。

反対に自律神経は血管、心臓の筋肉、汗腺などに分布し、意識的に調節することができません。

自律神経系を直接動かす事は難しいですが、間接的にアプローチを行い、結果的に自律神経を整えることは可能です。

自律神経の役割は簡単に説明しますと、自分の体のリズムを常に保ち、調節します。

言い換えると「リズム調節神経 」です。

体のリズムを調節する・・・これは普段の生活において無意識に行われているのです。

体のリズムは、環境の変化を受けやすいもの。

悩みやストレス、それこそ天気の影響も大きいです。

自律神経はさまざまな環境の変化に対応しつつ、生体にとって最適な状態を作り出すようにするために調節するのです。

つまり、自律神経が乱れている状態は、 体のリズムをうまく調節できない状態です。

自律神経が乱れる要因として、精神的なもの、人間関係や悩み事を思い浮かべる方は多いでしょう。

いわゆるストレスは自律神経の乱れの大きな要因ですが、自律神経は環境の変化の影響も受けやすいのです。

季節の変わり目や忙しい時期で体を休める暇がない時に崩される方がとても多いのです。

自律神経を乱れないようにすることは簡単なことではありませんが、対策はあります。

もう少し、自律神経について掘り下げて説明します。

自律神経の種類は2つある


自律神経 回復2
自律神経は大きく「交感神経」と「副交感神経」に分けられます。

これはご存じの方も多いことでしょう。

自律神経が乱れるということは交感神経と副交感神経のバランスが崩れていることを意味します。

バランスが崩れるというのは簡単ですが、一般的には交感神経が優位になり副交感神経が機能しない場合が多いようです。

交感神経
(体を緊張状態にする神経)
・人間が活動している時に優位になる。  
・粘り気のある唾液がでる。口が渇く。  
・便秘になりやすい

副交感神経
(体をリラックスさせる神経)
・リラックス時に優位になる(睡眠時)    
・唾液が出やすい(さらさらしたもの)   
・内臓の動きが活発になり、お腹がなる 

自律神経はこの二つがバランス良くあることで正常に機能します。

ポイントは、どちらもバランス良く働かなければいけない ということです。

どちらか一方に偏ると体の調節のバランスが乱れてしまうのです。

自律神経機能に良いこと、悪いこと

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「自律神経に良い◯◯」といった情報がメディア・インターネット上にあふれています。

そして、「そんなことはわかってるけどできないから困ってるの!」という情報がとても多いように感じます。

何かあるとすぐにストレス・自律神経・・・安易に使われすぎているようにも思えます。

とはいっても、自律神経のバランスを整えることが大切なのは事実です。

自律神経に対して良いことを行なうよりも、自律神経にとって悪いことを無くす・減らす方がずっとプラスです。

自律神経にとって悪いことを無くす、少しでも 自律神経を休ませてあげる事が一番効果的です。

自分で出来る「自律神経機能の機能回復」へのアプローチ!

自律神経 回復4
以下の3つ を紹介します。

①リズム良く睡眠をとる
②汗をかく
③手や頭のマッサージする

具体的な方法と解説をします。

①リズム良く睡眠をとる(体を休めてあげる時間をつくります)

ご存知の方もいらっしゃると思いますが睡眠は人間の体を休めるために重要な時間です。

睡眠時間も毎日がバラバラではなく、できるだけ同じ睡眠時間をとることが望ましいですが、お仕事の都合などで毎日が不規則な方も多いと思います。

そのような方は毎日同じ時間でなくとも、1週間の中で同じリズムを作るようにします。

例えば「普通の睡眠時間」と「短い睡眠時間」を組み合わせて、できるだけパターンを減らしていきます。
(普通の睡眠時間・短い睡眠時間・長い睡眠時間など3つパターンがあるよりも2つの方が体のリズムは作りやすいです)

睡眠時間は一般的には6〜8時間がベストと言われています。

年齢などによってベストな時間が変わってくるためはっきりと「◯時間睡眠がいい!」と断言できませんが、今のところ6〜8時間を目安にするのがいいでしょう。

睡眠時間は個人差があり、その方によって「すっきり感」などが得られる時間はさまざまです。

一つ断言できる事は「睡眠時間が短すぎるのは体には良くない 」と言う事です。

②汗をかく(交感神経を優位にさせて自律神経全体の反応を良くする)

好きな運動を行なって汗をかくことがベストです。

10分〜20分程度、早歩きをするだけでも効果的です。

しっかりと汗をかき自律神経(交感神経)を働かせる事でその後、リラックス(副交感神経優位)ができます。

体調が優れなかったり、時間が確保できない場合は、入浴にて熱めのお湯につかり、汗をしっかりとかきます。

この場合、半身浴のように長時間行うのではなく、5~10分程度で十分です。
※入浴後は湯冷めしないように、水分をとること、を忘れず行ないください。

③手や頭のマッサージする(副交感神経を優位にする)

手や頭などを刺激する事で交感神経を鎮静し、副交感神経が優位になりリラックス効果が期待出来ます。

手のマッサージ(日中にできます)
→親指と人差し指の間のくぼみをつまみ、5秒圧迫して離します。これを3回程度行いください。

頭のマッサージ(睡眠に入る前に行ないます)
→頭のてっぺん(両耳の穴を上にたどり、交わる所)を指の骨(丸みのある棒などでも代用できます)で痛気持ちいいくらいの強さで「ぐー」っと10秒程度刺激し、離します。

これを5回程繰り返します。

頭のマッサージが体に良い影響を及ぼすことが以下論文にて発表されてます。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/sccj/47/3/47_202/_pdf(ciniiより)
これによりますと「頭皮マッサージを行なうとストレス軽減の効果がある」と言う事が書いてあります。

ストレスは交感神経を興奮 させてしまいます。

そのストレスが軽減されれば自律神経にも良い影響が期待できます。

これらのセルフケアは目を閉じて心地の良い強さ(痛気持ちいいくらい)で行なってください。

目を閉じる事で光の吸収を抑え交感神経が優位になるのを防ぎます。

最後に今回お伝えしたいこと

自律神経 回復5
・自律神経の乱れ=精神病ではない。

・自律神経を整えようと直接アプローチは困難!間接的なアプローチで自律神経に良い影響をあたえてバランスを整えることは可能!

・自律神経にとって良い方法を積み重ねていくより、悪いことを減らしていく方が効果的。スムーズかつ無理なく改善!です。

自律神経はとてもデリケートで季節の変わり目などに崩しやすいですが、普段から気をつけておけば、もし乱れたとしても長引かず、回復も早くなります。


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肩こり研究所 鍼師・灸師
鴻崎 國臣(こうざき くにおみ)

早稲田速記医療福祉専門学校にて国家資格を取得。
教科書による二次元ではなく、実際の三次元での人体構造を理解するために東京女子医科大学の解剖学教室にて解剖学を学ぶ。
治療を重ねるにつれ、まだ知り得ない人体構造があることに気づき、千葉大学医学部の解剖学教室にて学生時代とは異なる観点からリアルな解剖学を学ぶ。

肩こり研究所では鍼・マッサージ・ストレッチなどで単に「コリをほぐす」「筋肉をゆるめる」だけではなく、運動療法や日常生活動作改善などあらゆる視点から治療を組み立て「肩こりを生じさせない体に生まれ変わる」をゴールにしている。

取得資格
厚生労働省認定 鍼師・灸師

情報

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肩こり研究所HP
https://gohongi-katakori.com


鴻崎國臣さんfacebook
https://www.facebook.com/knom.ooo.om

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