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肩甲骨は姿勢に影響を及ぼす。猫背・ストレートネック・肩甲骨が丸まっている、、良い姿勢って?


「姿勢が悪いですね。」


肩こり・首こり・腰痛でお悩みの方あるあるですね。

姿勢の悪さにもいろいろあります。猫背、ストレートネック、
肩甲骨が丸まっている、などですね。


「姿勢が悪いのは何となくわかる、でも良い姿勢がわからない!」


今回は、良い姿勢とはどのような姿勢なのか?という根本的な疑問にお答えします。
良い姿勢は、ケースバイケースで異なります。
正しい姿勢、絶対的な正解が欲しいと思いますが・・・
実は「良い姿勢」は視点により異なるのです。


1、力学的視点(筋骨格系に負担がかかりにくく、バランスがとれた姿勢)
2、生理学的視点(内蔵器官に負担をかけにくい姿勢)
3、心理学的視点(気分が晴れているときは上を、俯いているときは下を向く姿勢)
4、作業能率的視点(作業が効率良く行える姿勢)
5、美学的視点(見た目が良い姿勢。モデルさんなど)


このように着目するポイントによって「良い姿勢」が変わります。
今回、紹介する良い姿勢は「力学的に負担のかかりにくい立位姿勢」です。
肩こり・腰痛は、筋肉のコリが問題ですから、筋肉に余計な負担をかけない姿勢、
つまり人体の構造上、力学的に負荷のかかりにくい姿勢なのです。


立位姿勢は下の図のように横から見てS字湾曲
(頚椎・胸椎・腰椎・仙椎の各部分に湾曲がある)
をとり、体にかかる負担を分散しています。


1


このS字湾曲はとても大切です。

「猫背、ストレートネック、肩甲骨が丸まる」方は
このS字湾曲が歪んでいるケースがほとんどです。

これは、体の筋肉が正常な位置にないことを意味しています。

肩甲骨などと姿勢はとても関連性が高いことを意味しています。

つまり「猫背、ストレートネック、肩甲骨が丸まる」姿勢は
首・肩・背中・腰など、背面の筋肉を正常な位置から引き伸ばしている状態で、
より負担となるのです。

背骨が正常なS字湾曲を描くには、以下の様な姿勢が必要です。


S字姿勢(立位姿勢)を保つための指標


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基礎運動学(医歯薬出版(株) )より引用させていただきました。


①乳様突起(耳垂の後方)
②肩峰(肩関節の前方)
③大転子(大腿骨)
④膝関節中心のやや前方
⑤外果の前方(外くるぶしの前)
横からみて①〜⑤が垂直線上にある時、体のバランスが保たれています。


人間は座ったり、横になったり、しますが、何はともあれ、立った状態が基本です。
正しく立つことを覚えましょう。

実際に行ってみましょう!


1、足を肩幅に広げます。
2、目線とアゴを上げます。
(首の筋肉を触りながら行うと首の筋肉に緩みがでます。頚椎の湾曲です)
3、かかとに体重が乗っている方は少し前に体重を乗せます。
4、両方の肩甲骨を軽く寄せ、胸も軽く広げます。
5、きついズボンを履く時のように、お腹を凹ませます。

これで使いたい筋肉が作用してます。


立位姿勢で重要となる筋肉の解説
・脊柱起立筋(棘筋・最腸筋・腸肋筋からなり頭〜骨盤に付着している背面の筋肉)
・腹筋(特に重要なのは一番深部にある腹横筋)
・腸腰筋(腰椎〜大腿骨に付着している筋肉)
・大腿筋膜張筋(モモ前の付け根の筋肉)
・大腿二頭筋(モモ裏の筋肉)
・腓腹筋、ヒラメ筋(ふくらはぎ)
・前頸骨筋(スネの筋肉)

※これらの筋肉がきちんと作用することで良い姿勢がとれますが、


きちんと作用していない状態は却って負担のかかる姿勢です。

正しい立位姿勢に必要なこと
各関節(特に背骨・股関節周囲)が正常に動かないと良い姿勢はとれません。
関節を動かすのは筋肉ですが関節そのものが硬くなっていると筋肉が柔らかくとも体は動きません。
逆のパターンでも同じで、関節の柔軟性があっても筋肉が硬いと体を動かせません。


筋肉の柔軟性、関節の柔軟性、この二つが確保できているから良い姿勢がとれます


筋肉、関節の柔軟性を確保するためには

・ストレッチ(関節可動域を広げる)
・マッサージ・鍼(筋肉の柔軟性を出す)
・運動療法(関節可動域、筋肉の柔軟性が確保できた上で、筋持久力をつける)
これら行うことで良い姿勢のポジション確保、維持が可能となります。


今回のポイント!
・良い姿勢は様々な視点により異なり、首・肩こり・腰痛に良い姿勢は「力学的に良い姿勢」。
・力学的に良い姿勢は筋肉、関節のコンディションが良くないと意識しても却って負担となる。

の二点です。


筋肉が問題である良くない姿勢は改善されます。
骨が変形していると別の問題の為、姿勢の改善は厳しいです。

良い姿勢は今まで意識できていなかった姿勢 + 使えてなかった筋肉を使う為、

最初はかなり違和感があります。
一気に行うと難しいので無理せず自分のマイナスを一つずつ解決しましょう。


2015.3.16
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肩こり研究所 鍼師・灸師
鴻崎 國臣(こうざき くにおみ)

早稲田速記医療福祉専門学校にて国家資格を取得。
教科書による二次元ではなく、実際の三次元での人体構造を理解するために東京女子医科大学の解剖学教室にて解剖学を学ぶ。
治療を重ねるにつれ、まだ知り得ない人体構造があることに気づき、千葉大学医学部の解剖学教室にて学生時代とは異なる観点からリアルな解剖学を学ぶ。

肩こり研究所では鍼・マッサージ・ストレッチなどで単に「コリをほぐす」「筋肉をゆるめる」だけではなく、運動療法や日常生活動作改善などあらゆる視点から治療を組み立て「肩こりを生じさせない体に生まれ変わる」をゴールにしている。

取得資格
厚生労働省認定 鍼師・灸師

情報

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肩こり研究所HP
https://gohongi-katakori.com


鴻崎國臣さんfacebook
https://www.facebook.com/knom.ooo.om

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