産後ストレッチで元の体型に!重要なのはセルフチェック
先日、産後5ヶ月になるクライアントさんの出張トレーニングに行ってきました。
そろそろ授乳も終盤になり、体型や体重も落ち着いてくる頃かな?
と思っていましたが、、、
2人目のお子さんということもあり、自分の体になかなか時間をかけられないそうで、
まだまだ元の身体に戻るところまでは程遠いようです。
こういうときに少しでもパパの力を借りて、
もう少し頻繁にパーソナルトレーニングができたら良いのになぁ〜と言っていました。
朝から晩まで子育てしていると難しいかもしれません。
しかしながら、日に日に歪みを感じる自分の身体…
腰痛が出てしまい、まったく良くならないなんてこともたくさん相談を受けます。
今までも何人もの産後のママさんたちのパーソナルトレーニングをしてきましたが
その中で共通して硬くなっている筋肉があります。
そしてこれらが、ストレッチしてしっかりと元の長さを取り戻すことができると、体型回復するのも早くなってくるでしょう。
ご自身の身体でチェックしてみてください。
①股関節の外側ー大腿筋膜張筋(腸脛靭帯)
座ったまま両脚を伸ばしたところから、片方ずつ膝を90度に曲げて内側に倒し、お尻が浮かないで膝を床につけることができるか?
②腰 ー 脊柱起立筋、腰方形筋など
座ったまま体前屈をし、おでこを膝につけることができるか?
③内もも ー 内転筋
座ったまま脚を開脚して、両つま先を持つことができるか?
④裏もも ー ハムストリング
仰向けに寝て脚をまっすぐに伸ばし、片脚ずつ床から90度あげることができるか?
この共通して硬くなっている筋肉は、お腹が前に張ることによって、
骨盤が前傾ぎみになろうとするのを支えるために緊張すると考えられます。
骨盤が前傾すると、歩きやすくするために内股になることで更に脚の筋肉も身体を支えようと固まってきます。
まったく反対のポジションになっている方もたまにいるので、全員が同じではありませんが、
骨盤があまり安定せずにいる産後1-3ヶ月くらいで
緊張して短くなっている筋肉が骨を引っ張ってしまい
骨盤に左右前後のズレを作ってしまいます。
妊娠中の後半2-3ヶ月はお腹が大きくなって、
いつもとは違う位置に重心が来てバランスを取ったりしなければならないので、
その位置を戻すためにはゆっくり時間をかけて
姿勢を整えたり、筋肉のバランスを取り戻す必要があります。
限られた時間ではありますが、生まれたばかりのお子さんのことだけではなくほんの少し自分の身体にも優しくしてあげると、
後々とても身体が楽になれますし、余裕を持ってお子さんと接することができるようになると思います。
ほんの10分でも自分を大事にする時間を持ちましょう。
次回は、その限られた時間でできる、自宅での産後ストレッチをご紹介します!
2015.11.11
全米アスレティックトレーナー協会(NATA)公認
アスレティックトレーナー(ATC)
PHIピラティスインストラクター
NASMパフォーマンスエンハンスメント
スペシャリスト
NASMコレクティブエクササイズスペシャリスト
井上 かなえ(いのうえ かなえ)
東海大学卒業後、アメリカネブラスカ大学オマハ校 大学院に留学しアスレティックトレーニング学において修士号を取得。 NATA公認アスレティックトレーナー(ATC)となる。
日米のプロ、実業団、大学、高校のバスケットボール チームにて専属トレーナーを歴任。
現在、東海大学男子バスケットボールSEAGULLSの アスレティックトレーナーとして活動する傍ら、 パーソナルトレーナーとしてトレーニングや機能改善 エクササイズ、ストレッチン グや栄養指導などをアスリートから一般の方まで幅広く行っている。
東海大学体育学部競技スポーツ学科非常勤講師
ヒューマンアカデミー東京校スポーツカレッジ
非常勤講師
セミナー講師など