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ヒザ痛と「とある筋肉」の意外な関係


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こんにちは、
ごきげんストレッチのタマノです。

いよいよ梅雨の季節に突入ですね。
(このコラムは6月に書いております)

梅雨と言えば雨
(でしょ!)

雨と言えば傘

(ですね(o^-‘)b)

ヒザが悪くて杖をついている人、または、キャリーバッグを杖代わりにしている人にとって、傘をささなければならない状況とは、両手がふさがってしまう状況なので、外出のハードルが一気に高くなってしまうようです。

変形性膝関節症でヒザの痛みのあるH様(80代女性)も、梅雨入りして来店が困難になる状況を今から心配されて、息子さんに自動車で連れてきてもらう算段を5月からしていらっしゃいます。

雨の日の憂鬱をなくすためにも、杖が要らなくなるほどにH様の歩行が安定してくるのが最善の状況なので、そのためのトレーニングをして頂いています。

さて、なぜH様には杖が必要なのでしょうか?
この問題は、H様に限らず、杖を使っている人全般にあてはまることですね。

なぜ杖は必要なのでしょうか?杖が必要となる場面とは。。。

杖はカラダの前側につきますよね。
カラダのうしろで杖をつく人はいません〜〜( ;∀;)

ってことは(o^-‘)b
何かの代わりに杖をカラダの前でつきながら歩くのですが、

何の代わりかと言えば、
「脚(あし)」です。

「それが何か?」というような結論ですね(#^.^#)
前に出ない脚の代わりに杖を補助にしているわけですが、では、脚が前に出ない原因はどこにあるのでしょうか?

と、ここからは少し専門的に切り込んでいきましょう。

「とある筋肉」の機能不全がヒザに不調をもたらします脚が前に出ないのは、脚が上がっていないから。

脚が上がらないのは、「とある筋肉」が機能していないから。

そして、「とある筋肉」の機能不全がヒザの不調にも密接に関連していることが、ヒザ痛のお客様を観察しているプロセスでいきついた結論です。

「とある筋肉」については、次回お届けします(o^-‘)b

じゃなくて〜、
それは、前回書いたでしょって(#^.^#)

引っ張るのが好きみたいです、私。
どうでもいい話題で文字数をかせいでいる、という噂もあります( ;∀;)。

「とある筋肉」について、早速、明かしていくことにしましょう!

それは!

腸腰筋(ちょうようきん)ですヾ(@°▽°@)ノ

一般的にメジャーになってきた腸腰筋という筋肉名をどこかで聞いたことがある人は多いかもしれませんね。

今筋肉名と書きましたが、正確には、3つの筋肉のグループ名が腸腰筋です。
メンバーの内訳は、大腰筋(だいようきん)、小腰筋(しょうようきん)、腸骨筋(ちょうこつきん)です。

小腰筋はない人もいるので、大腰筋と腸骨筋の特徴をとらえておけば腸腰筋の理解はすすむかと思います。

『寝たきり老人になりたくなければ大腰筋を鍛えなさい』という本がベストセラーになったほどなので、大腰筋についても耳にしたことがある人が増えているかもしれません。

ではまずビジュアル的に腸腰筋をとらえていきましょう。

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筋肉の付着部に注目してください。

大腰筋は、第1から第5腰椎(こしぼね)に付着しています。
つまり大腰筋は、腹筋の一種なのです。

お腹の表面にある筋肉が腹直筋(ふくちょくきん)、その奥にあるのが腹横筋(ふくおうきん)、そして、そのまた奥に位置する、腹筋の超インナーマッスルが大腰筋である、という特徴をまずは頭に入れてください。

次に、大腰筋、腸骨筋とも、大腿骨(だいたいこつ)の小転子(しょうてんし)に付着しています。
腸腰筋が縮むことで大腿骨を持ち上げる、つまり、脚を上げるという動作を可能にします。

加えて、腸腰筋は、骨盤を安定させるという重要な役割を担っています。

膝関節変形症で、荷重時にヒザに痛みが出る場合、腸腰筋の骨盤安定機能が働いていない、ということが起きています。

ヒザの荷重時痛とは、足裏を接地したときのヒザの痛みのことですが、このとき腸腰筋が働いていると、骨盤が安定するので、骨盤から地面に向かうベクトルがまっすぐになり、ヒザに負担がかかりません。

しかし、腸腰筋が働かずに骨盤がずれると、同時に体幹がくずれて、上体を傾けて歩く形になります。
すると、骨盤から地面に向かうベクトルも外に向かうので、ヒザに負担をかけながら歩く形となり、これがヒザの痛みに発展していきます。


お臍を意識して体幹を安定させる!先ほど腹筋の超インナーマッスルが大腰筋であると触れましたが、お臍の位置が大腰筋に当たります。

お臍(へそ)がひけている姿勢(わかりやすい不良姿勢)は、徒に腸腰筋を縮めている姿勢なのです。

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 ↑ 腸腰筋が無駄に使われている姿勢

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 ↑ 腸腰筋に優しい姿勢


腸腰筋を無駄に使っている姿勢の人にありがちなことは、お臍に意識がいかなくなる、です。

お臍に意識がいかなくなると、お臍の位置がぶれやすくなります。

お臍がぶれやすい状態とは、

腸腰筋が働かない → 骨盤が安定しない → ヒザが安定しない

というサイクルを生んでいくのですね。

つまり、ヒザ痛は、不良姿勢から生まれる、誰でも陥りやすい痛みであるともいえるのです。

お臍の位置を常に真ん中にもっていき、体幹を安定させることがヒザ痛解消のための一要因であることがおわかり頂けたでしょうか?

筋力のある若いうちからお臍まっすぐを意識してヒザ痛を予防しましょう!

玉生さんプロフィール
DRT整体
「アゲイン」 代表
パーソナルトレーナー
伊藤かおり

武道好きのスポーツ嫌い。
法政大学法学部卒業後、法律事務所、不動産会社法務
部、法律関連の翻訳など法律系の仕事に従事。

在宅翻訳者のオタクだった頃に武道にはまり、
無理なトレーニングがたたり重度の腰痛を患う。
中国整体、接骨院、鍼灸、カイロプラクティックなど
各種の治療院を渡り歩くが、なかなか完治せず。
自力整体、ストレッチ、気功、ヨガなど、自力で腰痛を治す方法を 模索し、数々のストレッチ方法を身につける。

その後、都内のストレッチスクール(2か所)で学び、
ストレッチ専門店にて勤務。
2012年6月プライベートストレッチ教室を開始。
2013年7月新大久保に教室を移転し、現在に至る。
都内介護予防教室の講師としても活躍。

資格・活動:
日本DRT協会認定マスターインストラクター
マッサージセラピスト
日本予防医学療術協会認定ヨガインストラクター
IHTA認定1級ヨガインストラクター
新宿未来創造財団レガス新宿スポーツ登録講師
日本コアコンディショニング協会ベーシックインストラクター
極真空手 茶帯
松濤館空手 黒帯

情報

玉野さま2



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http://drt-again.com

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