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ヒザとお尻の意外な関係

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こんにちは、
ごきげんストレッチのタマノです。

当店は、シニア応援を謳うお店なのですが、
先日70代男性のお客様(I様)から

「若返り」を売り出していくべき

とご提案を頂きました。


と言うのは、I様自身、ご来店当時には歩行困難で、
普通に歩いているつもりが道行く人達にどんどん追い越されてしまう状態で、

これ以上悪化すると「施設に入れるわよ!」と奥様からは脅されていた(?)経緯があったところ、
ご来店から3か月もたたないうちに、追い越されることがないほど歩行が安定してスピードアップし、

久々に会う友人知人からは
「随分元気になったな。」
と驚かれるほどの「若返りぶり」を体験されたからなのです。

顔の広いI様はあちこちで当店の宣伝をしてくださっているのですが、
同年代の願望として「若返る」という結果がもっとも魅力的なので、
この点をアピールすべきとおっしゃるわけです。


さて、I様のご紹介でご来店したH様(80代女性)は、
若い頃からのO脚が年齢とともに悪化してヒザ痛から歩行困難に陥っていらっしゃり、
もう3年も外出らしい外出をしたことがないという経緯をお持ちでした。

ご来店当初は、ご親戚や息子さんが心配してH様に付き添っていらっしゃいましたが、
数回目からは、H様お一人で電車を乗り継いでご来店できるまでに歩行が安定し、

やはり、ご近所の方々からは
「元気になったわね。何をしているの?」
と聞かれるそうです。

慣れない電車に乗ってまでも、
当店にやってくるのが楽しいとおっしゃるH様を拝見していると、

元気になること、若返ることは誰しも嬉しいことなのだなぁ

としみじみと実感します。

O脚とヒザのトラブルが密接に結びついています

今回は、前回のテーマの「ヒザ」について、H様のケースをベースにさらに掘り下げてみたいと思います。

O脚とヒザのトラブルが密接に結びついていることは前回のコラムでも説明させて頂きましたが、
H様はまさにそのタイプです。

歩行時にヒザに痛みが出てしまうがゆえに行動範囲がとても狭くなってしまっていました。

O脚歴40年のおっしゃるH様は、
その長きに渡るO脚期間中に常にヒザに痛みがあったわけではなく、痛みが出てきたのはご高齢になってからです。

昨年ご夫君を亡くされたH様は、
その心労から体調を崩し、体重が10キロも減ってしまい、筋力も落ちてしまい、

O脚ゆえに不安定だったヒザ周辺を支えていた筋肉が落ちてしまった結果、
痛みがでてきてしまいました。

O脚ゆえに不安定なヒザ周辺とは、

1. ヒザのお皿である膝蓋骨(しつがいこつ)の位置が悪い
2. ヒザを伸ばす筋肉である大腿四頭筋の筋バランスが悪い 
3. ヒザ下の筋肉のトーンが高くて形が悪い
4. 股関節が外転位にありヒザが離れている 

などなどのミスアランメント(理想の姿勢を逸脱した姿勢)を意味します。

O脚というミスアライメントも、筋力があるうちは痛みを出さずにごまかしが効くという側面があるのですが、
もともと歪(ひずみ)があるが故に、少しバランスを崩すと痛みに発展しやすい危うい状態と言えます。

H様の場合、ヒザのお皿(パテラ)の動きがないので、ヒザの曲げ伸ばしが困難になっていました。

ですから、H様の施術の際には、必ず、まずはパテラを他動的に動かすという内容を入れています。

パテラの動きが悪いままでストレッチをすると効率が悪いのです。
パテラには左右の動きと上下の動きがありますので、この動きを出します。
私の親指と人差し指でパテラをはさんで動かします。

セルフでもパテラの下をよくマッサージしましょう!

上下の動きがでにくい場合、パテラの下が硬くて上に動かなくなっています。
セルフでもパテラの下をよくマッサージしましょう!

ところが!!

「パテラの下」が今一つよくわからない人をよくおみかけします。

「パテラから離れて下」ではなくて、「パテラをかすりながら下」と考えてください。

そうすると、なんとなくモコモコしているところが見つかります。

マッサージすると痛い場合もあり、とにかく、手ごたえがあります。

うまくとらえてマッサージできると、ヒザの曲げ伸ばしが格段にスムーズになります。



O脚改善のためにはお尻のストレッチが大切!
さて、O脚を改善させる場合、まず見るべきポイントは、どこでしょうか?

答えは次回(o^-‘)b

じゃなくて〜

お尻」になります。

なんか、ヒザとはちょっと離れている気がするのですが、 ヒザとお尻って切っても切れない関係にあるのです。

お尻の筋肉にもいろいろあるのですが、
ヒザに関係の深いお尻の筋肉その1は、大殿筋(だいでんきん)です。

 

大殿筋は、こんな感じ ↓

図1

あれ?
ヒザからはやっぱり遠いような。

では、次これ。

↓大腿筋膜張筋(だいたいきんまくちょうきん)
図2

大腿筋膜張筋は、ヒザをまたいでいますね。
大腿筋膜張筋は途中から腸脛靭帯となりヒザをまたぎます。

そして、

図3

上の図のように、大殿筋は、腸脛靭帯につながっているのです。
 

つまり、大殿筋は、腸脛靭帯を解してヒザにつながっているということです。
ですから、大殿筋のトーンの高さが腸脛靭帯のトーンの高さを生み、ヒザに影響を与えるということです。

さて、大腿筋膜張筋には股関節外転(こかんせつがいてん)という作用があります。

お尻の筋肉である中殿筋にも、同じ作用があります。

↓ 中殿筋 
図5

↓股関節の外転・内転は次のような動きです
図6

中殿筋や大腿筋膜張筋がかたくなって股関節外転傾向が強くなると、
ヒザ下でアライメントを調節して足裏を地面につけるようになるので、 ヒザに負担がいきます。

つまり、お尻を柔らかくしておくことがヒザの安定のためにとても大切なのです。

O脚改善のためにはお尻のストレッチが大切!
ということなのですね(o^-‘)b


ヒザのしくみを紐解いていくと他の筋肉とのつながりが見えてきておもしろいのですね。
そして、私は、O脚と「とある筋肉」との関係が非常に深いことに気付いたのです。

「とある筋肉」については、今度こそ、次回お届けしますヾ(@°▽°@)ノ 

玉生さんプロフィール
DRT整体
「アゲイン」 代表
パーソナルトレーナー
伊藤かおり

武道好きのスポーツ嫌い。
法政大学法学部卒業後、法律事務所、不動産会社法務
部、法律関連の翻訳など法律系の仕事に従事。

在宅翻訳者のオタクだった頃に武道にはまり、
無理なトレーニングがたたり重度の腰痛を患う。
中国整体、接骨院、鍼灸、カイロプラクティックなど
各種の治療院を渡り歩くが、なかなか完治せず。
自力整体、ストレッチ、気功、ヨガなど、自力で腰痛を治す方法を 模索し、数々のストレッチ方法を身につける。

その後、都内のストレッチスクール(2か所)で学び、
ストレッチ専門店にて勤務。
2012年6月プライベートストレッチ教室を開始。
2013年7月新大久保に教室を移転し、現在に至る。
都内介護予防教室の講師としても活躍。

資格・活動:
日本DRT協会認定マスターインストラクター
マッサージセラピスト
日本予防医学療術協会認定ヨガインストラクター
IHTA認定1級ヨガインストラクター
新宿未来創造財団レガス新宿スポーツ登録講師
日本コアコンディショニング協会ベーシックインストラクター
極真空手 茶帯
松濤館空手 黒帯

情報

玉野さま2



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http://drt-again.com

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