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ヒザポキポキはどこからくる?

osteoarthritis 2-min

こんにちは!
ごきげんストレッチのタマノです!

最近ヒザ痛のお客様が続き、対応に追われていますが、
発見することも多く、

また、ヒザのつくりの奥深さにも感動する日々を送っています。

ヒザって奥深いものなんです

ヒザ痛のお客様の特徴の一つに、
「階段がこわい」があります。
ある動作がこわくなるときとは、痛みを伴うときです。

なぜ階段でヒザに痛みがでるのか?人は、かつて痛みを経験した動作や現在痛みがでる動作には、できるだけ近づきたくないものです。
そうなのです、ヒザ痛の人は、階段をおりるときに痛みが出るから階段がこわくなり、階段を遠ざけたくなるのです。

なぜ階段でヒザに痛みがでるのか想像してみてください。

階段は一段一段おりますよね。
つまり、階段では、必ず片足立ちになる瞬間がやってくるのです。

平地の歩行の場合も、片足立ちの動作を経ることがカラダに無理のない正しいウォーキングなのですが、
平地歩行の場合は、すりあしや横歩きというごまかしが効き、
必ずしも片足立ちを経ないでも前進できてしまいます(その分カラダに負担はかかります)。

しかし、階段の場合はごましが効きません。
必ず片足立ちの瞬間がやってきて、その時に全体重が片足にのります。
その重さに耐えきれずにヒザに痛みがでます。

階段は、ヒザを曲げてのぼりおりしますよね。
つまり、ヒザ痛の人は、ヒザを曲げた状態で体重がかかる場面が痛くてこわいのです。

ヒザを伸ばした状態で体重がかかっても痛くはありません。

どういうことかと言いますと、
ヒザ痛の人は、脚の裏側にあるヒザを曲げる筋肉の限界がきている
つまり、それらの筋肉がカチコチに固まっています

ヒザを曲げる筋肉は、

太ももの半腱様筋(はんけんようきん)半膜様筋(はんまくようきん)大腿二頭筋(だいたいにととうきん)
(この三つの筋肉を総称してハムストリングス)
ヒザ下の腓腹筋

4つです。
図1
ハムストリングス

図2  
腓腹筋

主にハムストリングスの方がヒザを曲げる力が強いです。

これら4つの筋肉は、脚の裏側にある分厚い筋肉で、
大きくて分厚い筋肉ほど、日ごろ丹念にストレッチしておかないと、硬くなったときにカラダに与える影響が大きくなります。
ヒザを曲げる筋肉は、あっという間に硬くなる、ぐらいに考えておいて丁度よいかと思います。

丹念なストレッチが必要な筋肉ですが、ほとんどの人はやりません。
それぐらいケアの足りない人が多くて、ヒザに影響を及ぼしている筋肉です。
これらは、ヒザを伸ばすとストレッチされる筋肉で、日々、ストレッチされることを待ちわびています。

ところが!!

日々されていることは、ヒザ曲げっぱなし状態((+_+))
そこに曲げたまま体重までかけられた日には

「限界です〜〜〜っっっ!!!」

と痛みで応酬するしかないというものです。

つまり、ヒザが痛いという感覚は、
ヒザをまたぐ上記4つの筋肉の痛みをヒザ痛として認識している痛み
という側面が大きいのです(これだけに限られません)。

ヒザのお皿ってなぜ必要?

ここからは、膝蓋骨(しつがいこつ)というヒザのお皿のお話しです。

図3

この骨はパテラと呼ばれます。
ヒザ痛の方は、パテラの下あたりが痛いです、とおっしゃいます。

ところで、ヒザのお皿ってなぜ必要なのでしょう?
膝関節(しつかんせつ)には、屈曲と伸展の作用しかありません。
つまり、ヒザには、曲げるか伸ばすかの機能しかないのです。

「曲げる伸ばす」の機能に関して、ヒザのお皿がどのように関与しているかと言いますと、
テコの役割をしています。

重力に逆らってヒザを伸ばすときに大きく関与しています。

ヒザを伸ばすときは、大腿四頭筋(だいたいしとうきん)という4つの筋肉が収縮しています。

「じゃ、大腿四頭筋だけあれば、お皿要らないんじゃないの?」
とも考えられますが、
四頭筋だけでヒザを伸ばそうとすると、相当な筋力を要してしまいます。
曲げる伸ばすだけの機能しかないヒジにお皿がないのは、ヒジは重力に逆らう必要がないからです。

重力に逆らってヒザを伸ばして人体を起立させようとするときに、お皿がテコとなり、筋力が節約できているのです。

人体ってとてもうまくできているのですね!! 

ヒザを伸ばすときにポキポキ音がするのは『パテラが真ん中に戻る音』

ヒザ痛の人は、パテラの動きがとても悪くなっています。
通常、ヒザを伸ばすと、パテラは上に移動するのですが、
パテラが動かないままヒザを伸ばそうとするとヒザ下に痛みが走るので、ますますヒザを伸ばさなくなります。

パテラの下で脂肪が固まっていて動きが悪くなっていますので、
お皿の下をしばらくマッサージするとヒザが伸びやすくなってきます。←セルフでもできます!

肥満の人がヒザを痛めやすいのは、曲がったヒザに体重がかかり続けていることに加えて、
脂肪がパテラを固めていることもマイナス要因として加わります。

パテラの動きは、上下だけでなく、左右もあります。
ということは、左右にもずれる可能性があるということです。
左右のずれから痛みが発症するヒザ痛もあります。

さきほど、ヒザには「曲げる」と「伸ばす」の二つの機能しかありません、と書きましたが、
「曲げる・伸ばす」をスムーズに行うためにパテラは真ん中にあった方がよいことは想像に難くないでしょう。

ところが、人間は放っておくと外重心になります。

靴の外側が減っていく人は、外重心です。
外重心だと、O脚にもなりやすくなります。
外重心でいると、脚の外側の筋肉が硬くなりパテラが内側に押し込まれていきます。

ヒザを伸ばすときにポキポキと音が鳴る人が多いそうです。
「ヒザポキポキ」で検索する人も多いらしいのです。

上記ヒザの説明とも考えあわせると、

【ヒザを伸ばすときにポキポキ音がするのは、パテラが真ん中に戻る音ではないか?】
と考えられます。

ポキポキ音がする人は、

◇靴の外側が減っていない?
◇O脚でない?

などを検証してみるとポキポキとの関係がより見えてきそうですね。

ヒザってすごく大切なんだな〜ということをこのコラムで少しでも伝えることができたなら、すごぉく嬉しいですヾ(@°▽°@)ノ

玉生さんプロフィール
DRT整体
「アゲイン」 代表
パーソナルトレーナー
伊藤かおり

武道好きのスポーツ嫌い。
法政大学法学部卒業後、法律事務所、不動産会社法務
部、法律関連の翻訳など法律系の仕事に従事。

在宅翻訳者のオタクだった頃に武道にはまり、
無理なトレーニングがたたり重度の腰痛を患う。
中国整体、接骨院、鍼灸、カイロプラクティックなど
各種の治療院を渡り歩くが、なかなか完治せず。
自力整体、ストレッチ、気功、ヨガなど、自力で腰痛を治す方法を 模索し、数々のストレッチ方法を身につける。

その後、都内のストレッチスクール(2か所)で学び、
ストレッチ専門店にて勤務。
2012年6月プライベートストレッチ教室を開始。
2013年7月新大久保に教室を移転し、現在に至る。
都内介護予防教室の講師としても活躍。

資格・活動:
日本DRT協会認定マスターインストラクター
マッサージセラピスト
日本予防医学療術協会認定ヨガインストラクター
IHTA認定1級ヨガインストラクター
新宿未来創造財団レガス新宿スポーツ登録講師
日本コアコンディショニング協会ベーシックインストラクター
極真空手 茶帯
松濤館空手 黒帯

情報

玉野さま2



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http://drt-again.com

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