トップページ > ストレッチ基礎知識一覧 > ストレッチ基礎知識

カバー画像 基礎知識×ストレッチ

超一流プレーヤーは、なぜカラダが硬いのか?


スポーツ ストレッチ1

超一流スポーツ選手の身体は、質の良い筋肉が付いていて身体は柔らかく…とイメージされます。

しかし、スポーツシーンで活躍されている方でも、カラダがとても硬い方が多いと言われています。

その中には、超一流プレーヤーの名前も良く耳にします。

ストレッチをした時に筋肉が硬く、前屈をしても、指が地面に届かない。

けれど、競技中に同じような動きをすると、柔軟な動きをみせる。

これは一体カラダの中で何が起きているのでしょうか。

ストレッチには、2種類のストレッチがある

Runner crossing the finish line

・動いて伸ばす動的ストレッチ(バリスティックストレッチ)
・静的ストレッチ(スタティックストレッチ) です。

 

動的ストレッチは、ウォーミングアップに使われるストレッチです。

ブラジル体操が良い例です。

それに対して、スタティックストレッチは、ストレッチ店などで受けられる静かな状態で受けるストレッチや、クールダウンに使われる静かな状態で筋肉を伸ばすリラクゼーション効果が高いストレッチです。

ストレッチで伸ばす筋肉には、必ず対の働きをする筋肉があります。

ももの前の筋肉を縮めると、ももの裏の筋肉が伸びます。

肩甲骨の間の背中の筋肉を縮めると、胸の前の筋肉が伸びます。

この様に筋肉の働きは対になっているので、一方の筋肉を縮めてあげると、対になる筋肉はよく伸びるのです。

そして、筋肉は自ら伸びる性質は持ってなく、自ら縮む性質しか持っていません。

縮んで動作を生み出すことしか出来ないのです。

その結果、一方の筋肉を縮める動作を行うと、対になる筋肉が伸びるようになっています。

ストレッチを行う時、伸ばしたい筋肉そのものを伸ばす意識をしてあげるのも良いですが、伸ばしたい筋肉の反対側の筋肉を縮めるのを意識して伸ばしてあげると、筋肉をしっかりと伸ばすことが出来ます。

ストレッチをするとカラダが硬いが、実際の競技になると柔軟性が見られるのは、止まって伸ばす時の柔軟性と、自分の意思で動きながら伸ばす柔軟性に違いがあるからです。

超一流プレーヤーの競技中に見せる柔軟性のある動作は、伸ばしているのではなく、対の筋肉を縮めて動作を生み出しているのです。

それに応じて、対になる筋肉がしっかりと伸びているのです。

同じ柔軟性でも、目的に応じてストレッチを使い分けてあげるのがベストです。

競技パフォーマンスアップの為の柔軟性であれば、動的なストレッチを行うのがベターです。

また、カラダを休めたい場合、運動後のクールダウン、リラクゼーションが目的であれば、静的なストレッチを行うのがベターです。

カラダの目的に応じて意識してみてください。

プロフィール

全米ストレングス&コンディショニング協会認定
ストレングス&コンディショニングスペシャリスト
米国Rolf Institute®認定Rolfer™
日本関節コンディショニング協会ストレッチング講師
大久保 圭祐(おおくぼ けいすけ)

フリーランスのパーソナルトレーナーとして活動。
身体への探求心から、
アメリカ生まれのボディワーク“Rolfing®”に
惹かれ、渡米してRolf Institute®を卒業する。
トレーニングやエクササイズ、ランニング等の運動
処方、ストレッチングやRolfing等の手技を使って、
クライアントの要望に応える。
幅広い技術と知識だけでなく、プロキックボクサーやモデルとして活動した経験、
数々のマラソン大会の出場経験など、自分自身の
実体験を大切にしている。

情報

大久保さん本

↑ページの先頭へ