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運動の前こそストレッチ


「運動前にストレッチを行うのは良く無い。」と、時々耳にします。

そんな事は無く、ストレッチにも種類があり、
それぞれ目的やシーンに合わせて、使い分ける事が出来ます。


ストレッチは大きく分けて2種類に分類されます。
動いて筋肉を伸ばす「動的ストレッチ」と、安静の状態で行う「静的ストレッチ」です。

動的ストレッチとは、
動いて筋肉を伸ばすストレッチを言います。

良く挙げられるのは、サッカー選手が行うブラジル体操です。

リズミカルにテンポよくダイナミックに体を動かして筋肉を伸ばしています。

筋肉を縮めて伸ばすことを繰り返し、
筋温を上昇させ、血液の循環も良くします。


一方、静的ストレッチは、
筋肉が伸びている状態で静止させ、伸ばし続けます。

最近流行りのストレッチ店で扱われているストレッチは、
ペアによる静的ストレッチです。

リラクゼーションや体の緊張を取り除く目的に使われることが多いです。

運動後のクーリングダウンや、就寝前の軽い運動に最適です。


ストレッチに詳しい方は、動的に筋肉を伸ばす事を「ストレッチ」、
静的に筋肉を伸ばし続ける事を「ストレッチング」などと、用語を使い分けている印象があります。

運動前には、ケガの予防、パフォーマンスアップの為にウォーミングアップを行います。

ウォーミングアップとは、
筋温を上げて、血流の循環を上げる事です。

サウナで体温を急激に上昇させたり、
ホカロンなどで表層の体温を上げるのとは異なります。


筋中の筋温を適切に上げるには、
体を動かして筋肉を収縮させ、エネルギーが使われる事で熱を発生させる必要があります。

つまり、様々なシーンにおいてウォーミングアップに適した運動こそ、動的ストレッチです。


ストレッチのニーズで多いリラクゼーションや機能改善では、
リラックス効果や身体の弛緩効果を目的としている為、静的ストレッチが多く使われます。

その為、ストレッチ効果として、
筋肉を伸ばして、緊張を取り除いてリラックスさせる印象が強い様です。

その影響があって、運動前にストレッチをするのは良く無いと言われているのでしょう。

ストレッチにも種類があります。
シーンに適したストレッチを行う事が大切です。

ストレッチとストレッチング、用途に応じて使い分けてみてください。


2015.6.20
プロフィール

全米ストレングス&コンディショニング協会認定
ストレングス&コンディショニングスペシャリスト
米国Rolf Institute®認定Rolfer™
日本関節コンディショニング協会ストレッチング講師
大久保 圭祐(おおくぼ けいすけ)

フリーランスのパーソナルトレーナーとして活動。
身体への探求心から、
アメリカ生まれのボディワーク“Rolfing®”に
惹かれ、渡米してRolf Institute®を卒業する。
トレーニングやエクササイズ、ランニング等の運動
処方、ストレッチングやRolfing等の手技を使って、
クライアントの要望に応える。
幅広い技術と知識だけでなく、プロキックボクサーやモデルとして活動した経験、
数々のマラソン大会の出場経験など、自分自身の
実体験を大切にしている。

情報

大久保さん本

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