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カバー画像 基礎知識×ストレッチ

筋膜を意識して、足裏を緩めて頭皮も緩める。


筋膜ってご存知ですか??
人のカラダを全身タイツの様に全身を包んでいたり、
ソーセージの皮の様に筋肉の表面を包んでいたりする膜です。


少し筋膜に付いてお話を・・・。


筋肉は例外を除いて骨と骨に付いています。
筋肉が縮む事で、骨と骨の間にある関節を動かし、動作が生まれます。


筋肉は、たくさんの筋繊維がキャンディの包み紙の様に筋膜に包まれて成っていて、
包み紙のねじれた部分が骨との付着点、腱と呼ばれます。
そして、厳密には、筋肉は骨に付いているのではなく、
筋膜がまとまり腱となり、骨の表層の骨膜として付いています。


ここで、実際に自分のカラダで確認してみましょう。


先ずは足の裏の指先に触れてみてください。
そこからかかとの方へと触れていき(そこには足底筋膜という筋膜があります)、
かかとの骨を確認してみてください。


そこから、体の後面の方に触れていくとアキレス腱に移行し、
そのまま上へと進めていくとふくらはぎの筋肉になります。


さらに上へと進めていくとひざ裏の骨に辿り着き、
ひざ裏にあるももの裏の筋肉の硬い腱が確認できます。


さらに進めていくと、ももの裏の筋肉を通り越し、
坐骨というおしりにある骨に辿り着きます。


坐骨から尾骨、仙骨と上へ進む(実際には靭帯も存在します)と、
背骨のすぐ隣にある縦に走行する太い筋肉を通り、首の後ろの筋肉、後頭部に繋がります。
そしていよいよ後頭部の頭皮(下には帽状筋膜という膜が存在します)から頭頂を通り過ぎ、
眉間に到着します。


今、辿って触れたルートは、まるで電車の駅と線路の様に、
骨、筋肉、骨、筋肉、骨、・・・と順々に進み、始発の足の指から終点の眉間に辿り着きました。


筋膜は、この様にして、様々なルートを介して全身を包んでいます。
極論を言えば、足の裏の筋膜が緩めば、頭皮の筋膜も緩みます。


実際に青竹踏みなどで、足裏に刺激を入れる前と入れた後とで
頭皮の具合を感じてみても良いと思います。


腰の筋肉が硬いから、腰の筋肉を伸ばすストレッチを行う、
とても良いことだと思います。


ですが、筋膜の考え方を用いると、腰だけでは無く、
脚や太もも、首など、筋膜の繋がりを意識してストレッチしてあげても、
腰の筋肉の硬さをより軽減する事ができます。


ぜひぜひお試しください。


2014.12.15
プロフィール

全米ストレングス&コンディショニング協会認定
ストレングス&コンディショニングスペシャリスト
米国Rolf Institute®認定Rolfer™
日本関節コンディショニング協会ストレッチング講師
大久保 圭祐(おおくぼ けいすけ)

フリーランスのパーソナルトレーナーとして活動。
身体への探求心から、
アメリカ生まれのボディワーク“Rolfing®”に
惹かれ、渡米してRolf Institute®を卒業する。
トレーニングやエクササイズ、ランニング等の運動
処方、ストレッチングやRolfing等の手技を使って、
クライアントの要望に応える。
幅広い技術と知識だけでなく、プロキックボクサーやモデルとして活動した経験、
数々のマラソン大会の出場経験など、自分自身の
実体験を大切にしている。

情報

大久保さん本

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