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怪我予防にストレッチは有効か?


皆様、こんにちは!


スポーツ選手専門整骨院で働く、風見です。

最近色々な所で論議を交わされる

怪我予防にストレッチは有効か?という話。

『やり方による』というのが本音です。

ストレッチにもたくさん種類があり、
そして論文等も出ています。


では、検証から。

静的ストレッチ、動的ストレッチと二つあります。

皆さんが日常生活でする基本のストレッチは静的ストレッチといってゆっくり呼吸しながらやります。
そう、お風呂上がりとかやりますよね。


前屈してしっかりと太もも裏を伸ばしてーとか、
大きく手を挙げて横にしてぐぅ〜〜〜っと伸ばしたりなど。


その静的ストレッチは

“運動前にしてはいけません”

これが今の定説です。

研究結果等から、ゆっくり伸ばしてしまうと神経の伝達速度等が遅くなってしまい
怪我に繋がるリスクも大きくなってきています。


なので、するのは動的ストレッチですね。


え?それ何?


と思うかもしれません。でも皆さん、すでに覚えているのですよ。

『ラジオ体操第1!』

夏休みにやったり、学校の体育でやったりとおなじみのラジオ体操。

あれは動的ストレッチになるのです。

あれはゆっくりではなく、反動をつけたりして行なっていますよね。

ねじりがあったり、ジャンプもあります。

結構、ラジオ体操を真面目に、そして綺麗なフォームでやると汗をかきます。

理想的な動的ストレッチです。

知らず知らずのうちに、運動前は動的ストレッチという考えの元

行なっていたのです。

では怪我予防には静的ストレッチはダメ!かと言われればこれまたNOです。

おいおい!ちょっと待ってよ、めちゃくちゃな理論だぜ!

なんて聞かずに聞いてくださいね。

運動をしていてアキレス腱が痛いなぁと感じた事ある方も多いと思います。

また原因も無いのにだんだん痛くなって来たなんて事も多いと思います。

これこそが

柔軟性の低さによる怪我なのです。

柔軟性の低下による怪我は、筋肉が硬くなり、その部分が切れたり、
関節に不感がかかったりと良い事はありません。

また、可動域(動く範囲)が狭くなる事で

無理に他の関節に負担がかかり、動く関節への負担が増えるのです。

こうした事で負担が増えた関節は疲弊し、さらに怪我のリスクが高くなるのです。

ということで、運動する前に静的ストレッチをするのではなく

日頃の中でしっかりと静的ストレッチをして可動域を上げていく事が必要なのですね。

実はこうする事で普段から痛いと思われていた怪我が軽減するといった事も多く確認されています。

人間の体はそれぞれ関節の動きに意味があります。

その関節が動かなくなるだけで多くの負担が出るのです。

しかし、関節の動きが良くなるだけで負担が減り、正常な動きに戻るんですね。

怪我の予防と言う事を話しましたが、腰痛などの痛みに対してこれはいえる事で、
是非マメ知識と覚えておくと良いですね。


ラジオ体操、万歳!


2014.11.20
プロフィール


株式会社Pflaster  代表取締役社長
スポーツ外傷専門店「台東すこやか整骨院」代表
ランニングステーション「アース」代表
風見 知希(かざみ ともき) 

医療の総合会社を経営し、医療業界において難しいとされてきた
「医療の理想」を体現し続ける。
ITと医療の融合を強みとし、
オンライン講座を中心に、柔道整復師の育成を実践。
自身の経験を通じて、整骨院の経営・整骨院経営の
コンサルティングも行う。

情報

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■株式会社Pflaster
http://pflaster.co.jp/

■スポーツ外傷専門店「台東すこやか整骨院」
http://www.p-sukoyaka.com

■ランニングステーション「アース」
http://www.run-earth.com/

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