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肩が痛い!これって四十肩?五十肩? 病院に行ったのに治らない肩の痛み、、、原因をつきとめれば必ず治ります。


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肩の痛みと聞いて、まず思い浮かべるのは、
おそらく「四十肩(五十肩)」でしょう。

肩痛は、日常生活に支障をきたします。とにかく痛みを抑えたい!そこで、痛みを鎮めるためになにをすればいいの?と考えることでしょう。病院なら何科にいけばいいのだろう?マッサージでおさまるの?痛み止めのめば効くのかしら?温める?冷やす?・・・・etc

実際、インターネット、雑誌では「動かしたほうが良い」「動かさない方が良い」「温めがいい」「冷やしがいい」と矛盾していて「結局どれがいいの!」と思う情報がたくさん出回っています。

これらたくさんの情報は、どれも正解です。

ただし、 痛みの種類によって使い分けなければなりません。

今回の内容は、痛みの種類を知っていただくことが目的です。

痛みの種類を知れば、痛みの解決方法で迷いません!

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肩の痛みでありがちなこと

肩痛で病院を受診 ➡ レントゲンでは骨に異常が無い ➡ 五十肩と診断 ➡ 湿布、痛み止め、電気、マッサージ、鍼、ストレッチ、運動療法・・・etc

これで解決されていらっしゃる方が、どれくらいいることでしょう?

肩の痛みに関する代表的な疾患

もっとも多いのが五十肩ですが、それ以外に以下のような疾患があります。

  •   ・上腕二頭筋長頭腱炎➡力こぶの筋肉が炎症を起こしている状態。肩前面に圧痛がある。

  •   ・腱板炎➡肩関節を安定させている筋肉(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋)が炎症を起こしている状態。肩前面に圧痛あり。

  •   ・石灰沈着性腱板炎➡肩関節滑液包が破れた際に発症する。夜間発症が多く、肩前面に圧痛あり。

  •   ・肩峰下滑液包炎➡腱板炎の二次性病変としての発症が多い。夜間痛、腫れ、熱感もあり。

難しい漢字が多くて困りますね。ご自身がどの疾患なのかを判断するのは難しいです。病院で診断してもらいましょう。そして病院で、よくわからないというあやふやな診断や五十肩と診断されたら、筋肉の構造・動作のプロフェッショナルの出番です!筋肉のプロに体の分析をしてもらえば、解決の糸口がみえてくるはずです。

さて、病院で五十肩と診断されても、五十肩は総称で、症状・病態は人それぞれです。

そもそも「四十肩・五十肩」とは?

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五十肩と四十肩は同じもので、五十肩には「狭義の五十肩」と「広義の五十肩」があります。

 
       ・狭義の五十肩➡関節包の問題。
        →病態がはっきりしておらず、疼痛・可動域制限のあるもの。
       ・広義の五十肩➡肩の痛み全般。
        →「腱板炎」「石灰性腱炎」「上腕二頭筋長頭腱炎」なども含まれます。

五十肩という診断は、いってしまえば、病院では明確な治療方法がないという診断を意味します。

しっかり治療をすれば治る期間が短縮できる

五十肩は放っておけば1〜2年くらいで日常生活を普通に過ごせるようになりますが、きちんと治療を行えばその期間がかなり短縮できます。
五十肩は何によって痛みが生じているのかを探る必要があり、原因を探らず「教科書的に良いとされている五十肩治療」を行っても絶対に良くはなりません。

的確な診察こそ一番大事なポイント

肩の痛みは「施術の上手さ」ではなく「診察」で治る・治らないが決定すると言っても過言ではありません。的確な診察というのは原因をきちんと発見するということです。つまり、原因がわかってはじめて、その症状にあった手順・治療方法が決まります。正しい診察の上で治療を行えば必ず良くなります。

肩の痛みの原因は複雑!

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肩の痛みは「関節」「筋肉」「骨」の問題、もしくは混合していることがあります。

  ・関節の問題➡骨と骨を繋ぐ部分に何か異常がある状態。
  ・筋肉の問題➡筋肉が硬くなりすぎたり、弱くなりすぎることで肩本来の動きがスムーズに行えず、出現する痛み。
  ・骨の問題➡骨自体が変形したり、棘ができている状態です。この場合は整形外科にて画像を撮られた際わかります。この場合、経過観察や手術を行います。

整形外科で五十肩と診断された方は関節と筋肉の問題が合わさっている事が多いです。

自分の状態は?

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五十肩は基本3つの時期があり、①➡②➡③の順で必ず起こります。

 ①急性期=炎症期(夜間痛みで目が覚める、少しでも動かすと激痛がある、じっとしていても痛い)
 ②慢性期=拘縮期(動かすと鈍い痛み、痛みは無いが動かせない、動かそうとしても動かない)
 ③回復期(痛みも無く、日常で気にならないくらい肩は動くが正常可動域より動かない)

五十肩は放っておけば1〜2年くらいで痛み無く日常は過ごせますが、何かの拍子に肩を痛めやすかったり(一度ぎっくり腰をやってしまうとまたぎっくり腰を起やすいのと同じです)正常可動域まで回復しないことが多いです。

これらに当てはまらず、痛めたきっかけがある方(朝起きた時に痛かった、ぶつけてから痛くなった、前日にとても体を使う事が多かったなど)は狭義の五十肩では無く、他に原因にがあることが多いです。それは早期治療で五十肩より早く治ります。

治療方法

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①の場合

「夜間の痛み」「少しでも動かすと激痛」「鋭い痛み」など
この場合は一刻も早く炎症を抑えることが第一となります。炎症を抑える方法としては「安静・アイシング」が有効です。
この時期に動かしてしまうと、炎症が治まりかけているのをまた悪くさせてしまいます。鋭い痛みがずっと引かない方はこの場合が多いです。

②・③の場合

「鈍い痛み」「動かすと筋肉がひきつれる感」「硬い部分を動かしている感」「ロックがかかっている感」など
この場合は肩や肩甲骨など肩の動きに関わる部分を緩めどんどん動かしていく時期です。手段としては「運動療法(特にインナーマッスル強化)・ストレッチ・鍼・マッサージ」などが有効です。
この時期に動かさないと筋力も落ち、関節も固まってしまいます。
※治療の詳細は症状によって異なるため、ここでは大まかな方法を載せています。

肩の痛みは複雑でとてもデリケート。その時期に合った治療を行っても効果が出にくい場合があります。その場合は痛みが増さない範囲で他の方法をお試しいただくのも一つの手段です。

今回お伝えしたいこと

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  • ・肩の痛み全てに同じ治療を行っても良くならず、その時期・症状に合った治療が必要。

  • ・肩の痛みが緩和する。=施術が上手い。ではなく、原因を突き止める為の診察が完治の鍵となる。

  • ・五十肩は放っておけば治るとされていますが、、、痛みは治まっても「治りません」。

  •  放っておいて時間が経つと痛みは引いて、可動域も改善されますが、「完治」ではないため「再発」しやすい状況。
  • ・治療を行う事で「完治」でき、つらい期間も短縮されます。


ずっと治療を行っていても一向に改善しないのは、
「見立て」が間違っている可能性が大です。

是非この機会に、病院や治療院での治療がうまくいっていないと感じていらっしゃる方は、思い切って他院に相談しましょう。最初の「見立て」が全てです。


2015.5.30
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肩こり研究所 鍼師・灸師
鴻崎 國臣(こうざき くにおみ)

早稲田速記医療福祉専門学校にて国家資格を取得。
教科書による二次元ではなく、実際の三次元での人体構造を理解するために東京女子医科大学の解剖学教室にて解剖学を学ぶ。
治療を重ねるにつれ、まだ知り得ない人体構造があることに気づき、千葉大学医学部の解剖学教室にて学生時代とは異なる観点からリアルな解剖学を学ぶ。

肩こり研究所では鍼・マッサージ・ストレッチなどで単に「コリをほぐす」「筋肉をゆるめる」だけではなく、運動療法や日常生活動作改善などあらゆる視点から治療を組み立て「肩こりを生じさせない体に生まれ変わる」をゴールにしている。

取得資格
厚生労働省認定 鍼師・灸師

情報

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肩こり研究所HP
https://gohongi-katakori.com


鴻崎國臣さんfacebook
https://www.facebook.com/knom.ooo.om

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