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ストレッチ専門店の在り方とは?

(インタビュアー小川)●ストレッチ専門店の理想の在り方についてどう思われますか?

僕が考える理想は、

まず、学生や20代の人は基本的には健康なんで、
怪我したときに接骨院に行けばいいと思います。

お金に余裕があり、運動不足で、生活習慣病が恐い30代以降の方が、
いきなり運動を始めようとすると怪我しそうだから、
その準備段階としてストレッチ専門店に行くといいと思っています。

例えば、健康を気にし始めた方ってランニングを始めますよね?

でも、いきなりランニングすると膝が痛くなった。
それこそ、柔軟性が足りないんですよ。

硬いバネで走れば、カラダへの負担も大きくなりますよね?
筋肉が硬いから、膝が壊れるんですよ。

そもそも、ストレッチってなぜ必要?

●なるほど!だから健康を意識し、運動をこれから始めたいと思う30代以降の
方にいいんですね。
ちなみに、マッサージについてはどう思いますか?

そもそも、マッサージとストレッチの違いってわかりますか?
そこを理解すれば、マッサージもストレッチも必要なんだなということが
わかると思います。

役割の違いと、どちらを先にするほうがいいのか、
ということがポイントになります。

マッサージはカラダを柔らかくするために行う。
ストレッチもカラダを柔らかくするために行う。

あれ、同じ効果ならどっちが良いの?という議論になってしまいます。

そうじゃないんです。どっちも良いんです。
ただ、順番が違うんです、どっちを先にやるか。

筋肉が2本あったときに、片方が柔らかい、片方が硬いとします。
その状態でストレッチをすると、柔らかいほうの筋肉はどんどん伸びて、
硬いほうの筋肉は伸びづらいということが起こってしまいます。

そこで、マッサージが効果的なんです。

マッサージは、部分的に筋肉を柔らかくすることができます。

2本の筋肉のうち、硬いほうの筋肉をマッサージで柔らかくすることで、
2本ともある程度同じ柔らかさになれば、ストレッチをしたときに両方とも
しっかり伸ばすことができるようになるんです。

最初にマッサージで筋肉の柔らかさをフラットの状態にする。
その上でストレッチをするようにすれば、全体が伸びる。

なので、どちらが良いということではなく、
使い分けることが大事ということです。

スポーツ業界では当たり前なんですよね。

理想なのは、
ストレッチ店でマッサージもできるスタッフがいれば最高ですよね。

ただ課題なのは、ストレッチはある程度誰でもできますが、
マッサージは十分な研修が必要です。
なので、実現させようとすると、手間もお金もかかってしまうので、
なかなか難しいことではあると思います。

うちのアースでは、その理想を実現させようとしてます。

マッサージもストレッチも、そしてトレーニングも治療も全部できる施設として
OPENさせたんです。

●僕、今はじめてアースの本当の価値が理解できました。

なので理想は、ストレッチだけではなく、
マッサージもトレーニングもトータルで提供できる環境づくりを目指すべきなんです。

だから僕は、「チーム医療」という概念をもっと広めたいんです。

●理想は両方受けることだと思いますが、
どうしても片方しか受けられない場合は、マッサージとストレッチどちらが
良いですか?

一概にどちらが良いというのではなく、その人の状態によって変わります。

マッサージに行ったほうが良い人は、

例えば、
「もう、頭痛が出ちゃってしょうがない」

とか、現状痛みが表面化して生活に支障が出ているような人は、
マッサージをオススメします。

そしてある程度治まった後に、
ストレッチ専門店に行って、再発しないようなカラダづくりをしましょう。
というような使い分けが良いと思います。

そういった、「あなたには今、何が必要なのか?」を診断して教えてあげる
「痛みの窓口」というものも、うちでつくりました。

最近はSTEPという、リハビリができる施設もつくり、
ここでは、怪我から復帰した人に、リハビリの中で正しい動き方を教えていく施設です。

●風見さんのチャレンジしていることはすべてが1本につながってるんですね。
正論をカタチにしていくために、動き続けている。風見さん、すごいです!

常にチャレンジはしてるんですが、
正論を追うと、正直儲かりません。笑

なので、ロールモデルにはなりづらいかもしれませんが、
僕の信念として、そこを追い続けたい。
経営者としては失格と言われても、柔道整復師として成功したいと思っています。
プロフィール


株式会社Pflaster  代表取締役社長
スポーツ外傷専門店「台東すこやか整骨院」代表
ランニングステーション「アース」代表
風見 知希(かざみ ともき) 

医療の総合会社を経営し、医療業界において難しいとされてきた
「医療の理想」を体現し続ける。
ITと医療の融合を強みとし、
オンライン講座を中心に、柔道整復師の育成を実践。
自身の経験を通じて、整骨院の経営・整骨院経営の
コンサルティングも行う。

情報

プロフィール2


■株式会社Pflaster
http://pflaster.co.jp/

■スポーツ外傷専門店「台東すこやか整骨院」
http://www.p-sukoyaka.com

■ランニングステーション「アース」
http://www.run-earth.com/

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