外反母趾とハイヒールの功罪
こんにちは!
ごきげんストレッチのタマノ改め「伊藤」です。
いえいえ、芸名です。
はぁ〜。
最近パートナーストレッチ以外の仕事が増えています。
パートナーストレッチを教える、雑誌の取材を受ける、テレビに出る、などなど。
有償・無償を問わず、「頼まれた仕事は断らない」方針の私は、
今後自分の仕事がどう広がっていくのか読めなくても、とにかく流れにのっていく予定です!
さて、活動範囲が広がって、出会う人達が増えるに従い、発見することも多くなったりするのですが、
そんな中であれ? これは多すぎない?
と気づかざるを得ないこと、
それは、外反母趾(がいはんぼし)の女性の多さです。
とにかく、程度の差はあれ、10人に9人が外反母趾です。
外反母趾でない人に出会うと「すごい!」と思ってしまうほど。
この現象はなんなのでしょうか?さて、外反母趾って何?
って人のためにまずは説明しますと、
こんな風に足の親指が小指の方向に曲がっていく症状を外反母趾と呼びます。
不都合なことは、足に合う靴が探しにくいばかりでなく、痛みに発展することがあるからなのですが、
痛みがなければよいのか?というと、決してそんなことはなく、
外反母趾であること自体が、足裏重心のバランスが崩れていることを意味し、
全身に及ぼす影響が大きい点が問題なのです。
人間は、狭い足裏に体重をのせて生活しているわけですが、
足裏のどの部分に体重を乗せているかで、全身の筋肉バランスが変わってきてしまい、
そこから呼び込む不調が多数あるので、足裏体重には常に繊細な意識を持つ必要があるわけです。
外反母趾の人は、中足部(赤い部分)に重心があります。
つまり、足を踏みこむときにまず中足部に体重がかかるので、
中足部が横に広がった結果として、親指が内側に折れ曲がるわけです。
では、中足部に重心がのる原因は何か?というと、
2.ヒザを曲げる筋肉が硬くてかかと着地できていない
3.ハイヒール
以上3点考えられますので、
この3点を解決していくことが外反母趾対策として大切ということになります。
では早速問題に着手!しましょうヾ(@°▽°@)ノ1.足の指が浮いている「浮き指」とは
上の左の図のことですが、
足指が地面をとらえていないので、中足部が押し込まれやすい状況を作る原因になっていますね。
グッズ使いをあまり推奨しない私なのですが、浮き指対策に優れた効果のあるグッズを知ってしまったので、
紹介しますね(#^.^#)
アマゾンなどで「五本指エクサ」で検索してみてくださいね。
私が物販用に購入しているため値上がりしてしまったという噂もありますが、お手頃価格で購入できる上、浮き指対策には即効性ありびっくりのグッズです。
使い方のコツは、これをはいて「静止」することです。
「竹馬みたいだ〜」と言って歩き回ってしまうと、浮き指対策としての効果が薄れるばかりか、下腿の筋肉を徒らに固めてしまうので注意が必要です。
静止することで足指を丸めざるを得ない状況を作り出すことが肝要です。
また、静止の状態を続けることでお腹、お尻、内転筋という「軸を作る重要な筋肉」も総動員して使われますので、全身のトレーニングとしてもなかなか優れものです。
2.「ヒザを曲げる筋肉が硬くてかかと着地できていない」対策ヒザを曲げる筋肉のストレッチを紹介しますね。
ヒザを曲げる筋肉とは、もも裏のハムストリングスとふくらはぎにある腓腹筋(ひふくきん)です。
↑ハムストリングスのストレッチ
仰向けからヒザを胸に近づけて、そこからヒザを伸ばしていく形がとりくみやすいかと思います。
↑ ハムストリングスのストレッチその2 座位バージョン
お尻をうしろに引いて、自重をかけていくことで無理なくハムストリングスをストレッチします。
ヒザを伸ばし切り、つま先をスネに近づけると腓腹筋のストレッチも同時に可能です。
腓腹筋に特化してストレッチしたい場合、
↓このように、段差に足をかけると、とても良いストレッチができます。
写真では段差が低いので、7㎝〜8㎝の段差を見つけてくださいね!
3.ハイヒール
ハイヒールと聞いて思い出すのが、OL時代下駄箱に10足以上各色取り揃えていた中ヒールにハイヒール。
当時は通勤にノーヒールは考えられなかったものです。
今では一足も持っていませんが。。。
先ほど、外反母趾の原因にふくらはぎの硬さを指摘しましたが、ハイヒールはふくらはぎを固める形そのものです。
タイムマシーンに乗って当時の私に教えにいかねば(汗)
ハイヒールは、足関節の底屈(ていくつ)(つま先をスネから遠ざける)を余儀なくします。
そして、『足関節底屈筋が腓腹筋とひらめ筋というふくらはぎの筋肉』なのです。
当店にも、ハイヒールの多用によりふくらきばを固めた挙句外反母趾のみならずヒザに痛みが出て危機感を覚えたOLのお客様がご来店されたことがあり、
痛みが引くまでの間だけでもハイヒール使用をやめるようにアドバイスさせて頂きましたが、
困ったことは、ヒールのないぺったんこ靴にあう洋服がないことでした。
女性誌などの影響で、ハイヒールを基準にトータルファッションを決めるケースが女性にはとても多いのですね。
また、底屈で固めた足首は背屈(つま先をスネに近づける)が苦手で、ぺったんこ靴がはけなくなってしまっている場合も多々あります。
しかし、賢い彼女は、ぺったんこ靴に合うファッションを開拓し、彼女独特のキュートファッションを編み出していき、ストレッチにも真剣に取り組んだ結果ヒザ痛は改善しました。
最近はスニーカーに合うファッションを特集する雑誌も多くなり、とても良い時代になってきたと嬉しく思っています。
一日中ヒールはとにかく避けてほしいです。
というわけで、今回もついつい気合が入ってしまい長文になってしまいましたが、
最後までお読み頂き、ありがとうございました!!
「アゲイン」 代表
パーソナルトレーナー
伊藤かおり
武道好きのスポーツ嫌い。
法政大学法学部卒業後、法律事務所、不動産会社法務
部、法律関連の翻訳など法律系の仕事に従事。
在宅翻訳者のオタクだった頃に武道にはまり、
無理なトレーニングがたたり重度の腰痛を患う。
中国整体、接骨院、鍼灸、カイロプラクティックなど
各種の治療院を渡り歩くが、なかなか完治せず。
自力整体、ストレッチ、気功、ヨガなど、自力で腰痛を治す方法を 模索し、数々のストレッチ方法を身につける。
その後、都内のストレッチスクール(2か所)で学び、
ストレッチ専門店にて勤務。
2012年6月プライベートストレッチ教室を開始。
2013年7月新大久保に教室を移転し、現在に至る。
都内介護予防教室の講師としても活躍。
資格・活動:
日本DRT協会認定マスターインストラクター
マッサージセラピスト
日本予防医学療術協会認定ヨガインストラクター
IHTA認定1級ヨガインストラクター
新宿未来創造財団レガス新宿スポーツ登録講師
日本コアコンディショニング協会ベーシックインストラクター
極真空手 茶帯
松濤館空手 黒帯